鐘の本
ヨーロッパの音と祈りの民俗誌
内容紹介
なつかしい響きに秘められた、人びとの絆のあかし、美しい物語の数々──。 中世以来、つねに鐘の音とともにあった日常の一齣一齣、その具体的な実像から、鐘鋳造をめぐる奇蹟譚、「悪魔と鐘」、沈鐘伝説などの民間伝承にいたるまで、〈古きよきヨーロッパ〉の象徴というべき〈鐘〉文化の諸相をいきいきと描き尽くし、阿部謹也氏も高く評価した、ドイツ民俗学の古典的名著。第一次世界大戦中に、軍事目的で多数の鐘が失われたことを受けて行われた、戦後の大規模な民俗調査の成果であり、技術史・社会史・文化史上も貴重な証言を満載。図版多数。
データ取得日:2024/04/22