ヒッピー世代の先覚者たち

対抗文化とアメリカの伝統

ヒッピー世代の先覚者たち

著者
中山悟視 [編集]
出版社
小鳥遊書房
ジャンル
文学/外国文学、その他
ISBN
9784909812193
発売日
2019/10/21
価格
3,080円(税込)

内容紹介

ヒッピーは、いつあらわれ、どこからやってきたのか……。

ソロー、エマソン、ポー、ケルアック、ヘミングウェイ、ヘンリー・ミラー、サローヤン、ヴォネガット、ウッドストック世代、プレスリー、ソロー・リバイバル、ナット・ターナー、ニルヴァーナ、バーニングマン…など、1960年代のアメリカに湧き上がったアメリカの対抗文化(カウンター・カルチャー)とともに、その諸先輩たちの思想、そして、継承されるヒッピー世代を文学作品、映画、音楽などを通して再検討する。

【目次】
序章(中山悟視)

第Ⅰ部:反逆と文学、反逆の文学

1章.超越主義の伝統と音楽的身体の共振――『オン・ザ・ロード』からソローへ(小椋道晃)
2章.エマソンとヒッピーとの共振点――反権威主義と信仰(亀山博之)
3章.<文化>への不満としてのポー――南部、ケルト、アメリカ文学史の形成(貞廣真紀)
4章.「壁に掛けられない絵」から「出版できない真実」へ――ヘミングウェイで測る対抗と主流の距離(大森昭生)
5章.流れと対抗――ヘンリー・ミラーの「エンカウンター」という試み(井出達郎)
6章.ウィリアム・サローヤンとヒッピー文化――「美しい白い馬の夏」を読む(舌津智之)
7章.ヒッピーと笑い――ヴォネガットが愛したドタバタ喜劇(中山悟視)

第Ⅱ部:抵抗とメディア、抵抗のメディア

8章.ウッドストック世代のロックとその先輩たち(村上東)
9章.エルビス・プレスリーの文化的定位(飯田清志)
10章.デッド・エンド、バッド・シーズ――『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』と対抗文化の政治学(塚田幸光)
11章.ソロー・リバイバルと対抗文化の作法――アメリカ精神文化の想像力(中垣恒太郎)
12章.ナット・ターナーは再復活されうるか?――ネイト・パーカーの『バース・オブ・ネイション』を巡る騒動とその顛末(白川恵子)

継承されるヒッピー文化

終章:ニルヴァーナとバーニングマン――ヒッピー世代の後輩としてのふたりの二一世紀作家の振る舞い(藤井光)

データ取得日:2024/04/24  書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます