『ライフ』
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【気になる!】文庫『ライフ』
[レビュアー] 産経新聞社
アパートで一人暮らしをする井川幹太は27歳。やりたいことが見つからないまま、アルバイトを続けていたが、上の部屋に引っ越してきた戸田さんと出会って生活が一変。別居する夫婦のケンカに巻き込まれたり、戸田家の幼い姉弟の面倒をみたり。気がつけば部屋を行き来する間柄に。
バイト先の同僚や別の隣人も家族の問題を抱えていた。それは幹太自身にも―。さまざまな家族のあり方を知った幹太は、自分の気持ちを見つめて、新たな一歩を踏み出す。
人との交流は、人生に気づきや彩りを与える。足元の幸せに気づかせてくれる青春小説。(小野寺史宜著、ポプラ文庫・814円)