40代からは下り坂ではない!精神科医Tomyが教えてくれる、仕事の悩みに役立つ「7つのことば」
[レビュアー] 印南敦史(作家、書評家)
『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(精神科医Tomy 著、ダイヤモンド社)の著者は、オネエことばも印象的な精神科医。何度か著書をご紹介したこともあるので、ご存知の方もいらっしゃると思います。まずは、ご本人による自己紹介文を引用してみましょう。
精神科医として日々診療をするかたわら、「楽に生きる言葉」についてSNSで発信しております。Twitterでは約39万フォロワー(2023年5月現在)で、この本では数多くのツイートから、「40代を後悔せず生きる」をコンセプトに、221の言葉を厳選しました。(「はじめに」より)
自身も40代である著者は、人生における40代について “観覧車の最高地点をすぎる年代”だと表現しています。それ以前は、観覧車が最高地点に達するように徐々に上昇していくもの。ところが最高地点をすぎてしまうと、だんだん低い地点に向かって進むようになるのだと。
だからといって、後ろ向きの暗い気持ちで、残りの人生をカウントダウンしていくのではありません。むしろ、これから先の50代、60代、70代、80代に向かって、日々明るく充実して生きていけます。どんな年代であっても、人生は謳歌できるんです。(「はじめに」より)
ただし、そのためにはちょっとしたコツがあるのだとか。そして、考え方や行動のささやかな変化によって、人生はまるで違ったものになるというのです。だとすれば、その“ちょっとしたコツ”をぜひとも知りたいところですが、つまり本書ではそれが明らかにされているわけです。
Chapter 2「心配事は発生してから悩めばいいのよ」のなかから、仕事の悩みに役立ちそうな7つのことばをピックアップしてみましょう。
忙しい
暇だとロクなことを
考えないのよ。
(86ページより)
とはいえ、忙しすぎると動けなくなるもの。つまり、問題は忙しさではなく、「適度な忙しさに調整できない」ということであるわけです。(86ページより)
楽しく
結果を気にしてばかりだと
楽しくないでしょ。
(87ページより)
楽しくやらないと、うまくいかないもの。つまり、楽しいことをするのがすべてだということ。(87ページより)
改善
自己嫌悪に陥りやすい
アナタへ。
(88ページより)
自分に問題があるわけではなく、改善したいところがあるだけでは? だとすれば、全否定するような話ではないはず。(86ページより)
信頼
絶対的に
信頼できる人なんて
いないの。
(90ページより)
ルールや線引きがなければ、信頼関係を維持することは不可能。お互いの協力によって、信頼できる人ができあがるということ。(90ページより)
愚痴
愚痴ると、
嫌なことを考える時間が
長引くのよね。
(91ページより)
ストレス発散のつもりなのに、じつは逆効果だったりするのかも。(91ページ)
理不尽
「世の中は基本的に理不尽」
くらいに思ったほうが
いいわよ。
(93ページより)
そうすれば道理が通る環境をありがたく思えるし、余計な期待もせずに済むから。(93ページより)
焦り
「このままじゃダメ」
なんてことはないわ。
(96ページより)
どちらかといえば、「このままじゃダメ」という焦りのほうがダメ。(96ページより)
このようにシンプルな221種のことばは、それぞれ1ページにまとめられています。そのため、どこからでも読むことが可能。より充実した40代を生きていくために、まずはページをランダムに開いてみてはいかがでしょうか?
Source: ダイヤモンド社