他人を評価するのをやめた…離婚、ガン闘病、パニック障害を乗り越えた青木さやかが語った等身大の自分

インタビュー

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他人を評価するのをやめた…離婚、ガン闘病、パニック障害を乗り越えた青木さやかが語った等身大の自分

[文] 世界文化社


タレントの青木さやかさん

 1973年、第2次ベビーブーマーにとして生まれた団塊ジュニアが50歳を迎えた。競争が当たり前と思って生きてきた世代のなかに、青木さやかさんがいます。

 青木さんは、タレントや女優としてマルチに活躍を続ける一方、離婚やガン闘病、パニック障害、母との別れなど、さまざまな人生の転機と向き合い、迷いながらも乗り越えてきました。

 2年前に生い立ちや母との確執を綴り話題となった書籍『母』で、生きることの意味を問い直した青木さんは、50歳になって何を感じているのでしょうか?

 過去に後輩から「クスリやってないよね?」と心配されたほど、ガラッと変わった青木さんの現在について、エッセイ集『50歳。はじまりの音しか聞こえない 青木さやかの「反省道」』(世界文化社)を軸に、お話を伺いました。

 50代を迎えるにあたり「はじまりの音しか聞こえない」と前向きな心持ちになった理由など、青木さやかさんの考え方や心境に迫ります。

(インタビュー/鹿田みちこ 企画・編集)

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鹿田みちこ(以下、鹿田):この企画が始まったのが、青木さんが48歳の時でした。50歳は女性にとっての人生のターニングポイントになる時期ともいわれていますが、50代を迎えるにあたりどんなお考えをお持ちですか、という質問に、青木さんは「はじまりの音しか聞こえないんです」とお答えになった。まさにそれがタイトルになりましたね。

青木さやか(以下、青木):はい。実際には“はじまりの音しか聞こえない”だけではないのが現実です。しかし、いつも、そういう心持ちでいたいというのが大きいですね。できることなら、死ぬまで“はじまりの音しか聞こえない”と思って生きていきたいです。
 この本の中にもご登場いただきました、大先輩のシスターである鈴木秀子さんがおっしゃった「人は成功は約束されていないけれど、成長は約束されている」というお言葉に気づきがありまして、人は逆境に遭った時に初めて成長すると教えていただいた時に、死ぬまで成長できるんだ、それが人生の楽しみなんだと感じ入り、だから、“はじまりの音しか聞こえない”って思って生きていきたいな、とお答えしたんです。

鹿田:今年50歳を迎えられて、心境の変化はありましたか?

青木:50歳になってからのほうが、楽になったような気がします。

鹿田:楽とは、心持ちですか?

青木:諦めがついた、と言えばいいんでしょうか。体力はこのくらい、実力の幅もこのくらいとわかってきた。自分の限界がようやく理解できてきたんですね。そうしたら、諦めがついてきたんです。では、その諦めのなかでどういうふうに努力していけばいいのか、それが見えてきた感じですね。

鹿田:実際に、青木さんは40代でご自身が大きく変わるターニングポイントがおありになったと伺っています。その転機をきっかけに、“さやかの反省道”が始まったとおっしゃっていましたね。

青木:私にとっての大きなきっかけは、ガンに罹患したことと、パニック障害に見舞われたこと。そこに、母の死が重なったことです。私には病気がとても大きな転機となり、その時に何をしたかというと反省をしたんですね。自分の今までの人生を振り返ってみて、変えたかったんです。
 それまでは理由があって、結果、人を傷つけることになったり、理由があるからこそ自己主張もしてきました。でも、相手の立場からすると、理由はどうあれ傷ついたわけです。それを反省した時に、自分の主張や言い訳することはなしに生きていこうと思ったんです。
 今更何年も経って、すみませんでした、あの時は、と謝られても相手も困ってしまう。謝ることにもやはり期限がある。そんな時に、私が参加させていただいている動物愛護団体の創始者である武司さんという方に「これから頑張ればいいじゃん」と言われまして。私のメンターでもあった武司さんから教わったのが「反省道」だったんですね。

鹿田:「反省道」を心掛けるようになってご自身の変化はいかがですか

青木:「反省道」の内容は、この本にも書きましたが、初めはこんな「反省道」なんてできない、と思いました。でも、石の上にも3年といわれるように、3年ほど経って8つの反省道がようやく身についてきた感じです。あ、今、ちょっとした嘘をついてしまったな、ということにすぐに気づけるようになり、即反省して、切り返していけるようになった。私にはとても大きなことです。

鹿田:「反省道」を心がけるようになって、生き方にも変化があったのでしょうか?

世界文化社
2023年11月6日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

世界文化社

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