年末になると楽しみなミステリ・ランキング。2015年12月1日にオープンしたばかりのBook Bangですが、今年話題となったミステリの情報も掲載されています。そのなかから注目のレビュー・インタビュー・対談などを紹介します。
■『陽気なギャングは三つ数えろ』伊坂幸太郎[著](祥伝社)
『陽気なギャングは三つ数えろ』伊坂幸太郎著
今年は阿部和重さんとの共著『キャプテンサンダーボルト 』(文藝春秋)が話題となった伊坂幸太郎さん。映画化もされた「陽気なギャング」シリーズ9年ぶりの新作のレビューが産経新聞社さんから届いています。
■『フィルムノワール/黒色影片』矢作俊彦[著](新潮社)
矢作俊彦×宍戸錠・対談 エースのジョーとハードボイルド 矢作俊彦『フィルムノワール/黒色影片』刊行記念
2014年末に刊行された『フォルムノワール/黒色影片』はハードボイルドの巨匠・矢作俊彦さんの2004年の名作『THE WRONG GOODBYE―ロング・グッドバイ』(KADOKAWA)に登場する二村永爾シリーズ、10年ぶりの新作。刊行を記念して行われた宍戸錠さんとの対談が掲載されています。
■『ナオミとカナコ』奥田英朗[著](幻冬舎)
広末涼子と内田有紀が共犯者!? ドラマ版『ナオミとカナコ』キャスト決定!
2014年末に上梓した犯罪サスペンス小説『ナオミとカナコ』が話題となった奥田英朗さん。1月からフジテレビでドラマ化されるとのニュースが届いています。
■『新しい十五匹のネズミのフライ』島田荘司[著](新潮社)
【自著を語る】悲しみの歌に満ちたホームズ世界
名作『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』から三十年余、島田荘司さんが再度ホームズ・パスティーシュに挑みました。島田先生がホームズ物の楽しみ方を語った【自著を語る】が掲載されています。
■『天国でまた会おう 上・下』ピエール・ルメートル[著](早川書房)
世界的ベストセラー作家のフランス版芥川賞受賞作!
2014年『その女アレックス』(文藝春秋)で海外ミステリランキングを独占したピエール・ルメートルの出世作『天国でまた会おう』をコラムニストの香山二三郎さんが紹介。今年は『悲しみのイレーヌ』(文藝春秋)も話題ですが、こちらも世界的なベストセラーとなっている一冊です。今年も去年に引き続き、ルメトール旋風が師走の街に吹きあれそうです。
■『犬の掟』佐々木譲[著](新潮社)
大胆不敵なはなれわざ
様々なタイプの警察小説で話題をさらってきた警察小説の雄・佐々木譲さんの意欲作『犬の掟』を、ミステリ評論家の千街晶之さんが評しています。今作の奥深い魅力をこれでもかと語ってくれています。
いずれも慌ただしい師走のこの時期なのに、読んでみたくていてもたってもいられなくなってしまう、悩ましいレビューばかりです。忙しい方はお気をつけて!
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