「肩こりは10秒で治る」「3時間で歌がうまくなる」怪しいメソッド検証番組終了を惜しむ声が多数あがる

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 テレビ東京の番組「○○式って効くの?」4月26日放送回で「肩こりが10秒で治る本」と「3時間で歌がうまくなる本」が検証された。この番組は怪しいタイトルで驚きの効果をうたう「HOW TO本」の著者を直撃し、その効果を徹底検証する番組だ。

 今回検証されたのは次の二冊。

『揉まない 押さない 引っ張らない 肩こりは10秒で治る』佐藤青児[著](祥伝社)
『ボイトレの“当たり前”は間違いだらけ!? すぐに歌がうまくなる「新常識」』小泉誠司[著](リットーミュージック)

■肩こりは揺らして治す

『肩こりは10秒で治る』の検証では著者の佐藤さんが番組に登場し、20年来の肩こりを抱える女性を10秒で治すと豪語した。「ゆるフニャ式施術」と名付けられたその手法は、見た目では首と肩の間を10秒間揺らすだけというもの。出演した3人の肩こりの女性に対し施術し、見事カチカチに固まっていた肩が、フニャフニャになった。

 実は佐藤さんは歯科医。顎関節症の治療をすすめてゆくなかで、筋肉をほぐすことに至ったという。そして首や肩の周辺の筋肉を撫でたり揺らしたりするうちに、首こりや肩こりもよくなってゆくことがわかった。佐藤さんは「肩こりをよくするうえで重要な事は、筋肉を緩めることです」と語る。収縮した筋肉を揺らして緊張をほぐすことにより筋肉を緩め、リンパが循環し、こりの原因である疲労物質や老廃物が流れると説明された。

 逆に力を入れて揉むようなマッサージをすると、筋肉の繊維が切れるため一時的に柔らかくなるが、再生してより硬くなってしまう、と佐藤さんは解説した。スタジオで見ていた番組司会の竹山隆範さん(45)はこの本に「○○○(満点)」をつけた。

■「歌ヘタ」が「歌うま」に

『すぐに歌がうまくなる「新常識」』の検証ではカラオケの採点機械で67点しかとれないグラビアアイドルの小林恵美さん(33)の歌を改善することとなった。著者の小泉さんはプロのボイストレーナー。

 まずは体の重心を安定させるため、階段の上り下りを30分繰り返し腰の筋肉・大腰筋を鍛えた。その後携帯電話を耳元に当て、普段自分が聞いている声ではなく、周囲に聞こえている自分の声を聞き音程をとる訓練を行った。そして最後に歌詞の出だしと語尾だけを抜き出した呪文のような文章を唱え、カラオケの機械が重要視するフレーズの頭と最後を集中的にトレーニングした。

 3時間の練習の結果歌った曲の点数は77点。点数の伸び以上に感じられる上達ぶりに竹山さんは「これはちょっとすごいな」と絶賛し、こちらの本にも「○○○(満点)」をつけた。

「○○式って効くの?」は今回で最終回。ネット上では「胡散臭いと思っていた本が理論を聞くと納得できる」や「面白い番組なのに三回で終了はもったいない」と惜しむ声が多数あがっている。また番組を機に重版される書籍もあらわれ、出版業界からも番組の存続を望む声があがっている。

Book Bang編集部
2016年4月28日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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