国谷裕子「クロ現」降板の真相を語る 久米宏「あの会長じゃなかったら降板してなかった」

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 久米宏さん(72)が書店店長、壇蜜さん(36)が書店員となり、毎回話題の本を取り上げるBS日テレの番組「久米書店midnight~夜の本の虫~」に3月31日、ニュースキャスターの国谷裕子さん(60)が出演した。 NHKの番組「クローズアップ現代」を昨年3月に降板した国谷さんと、テレビ朝日「ニュースステーション」の司会を務めてきた久米さんがキャスター業や報道について語り合った。また国谷さん降板の真相についても久米さんは迫った。

■国谷裕子×久米宏

 この日の番組では国谷さんの著書『キャスターという仕事』(岩波書店)が取り上げられた。同書では「クローズアップ現代」で新しい報道スタイルに挑んだ国谷さんが、番組スタッフの熱き思いや真摯な姿勢に支えられ、日本のジャーナリズムに新しい風を吹き込んだ当時の熱き日々を振り返っている。国谷さんと久米さんはなんと初対面。同時間帯で裏番組に出演しあい、ライバルであったこともある2人は、テレビの報道番組のなかで言葉で伝えることの難しさについての感覚を共有していた。

■映像の力に流される報道番組

 久米さんは「とにかく映像がインパクトを持ちすぎる。言葉の力を信じてキャスターになるような人種が何か言ったところで、数秒間の映像のインパクトには勝てない」と映像のもつ情動的な強さに言及。

 国谷さんも頷きながら「見たものが全て。それが現実なんだ! と思い込んでしまう。本当は写っていないところに違う現実があったり情報があったりする」と同意。そして「あまりに映像のインパクトが大きいと見ている人の想像力を奪ってしまう。他に大事なことがあるではないかということを忘れさせてしまう」と映像だけで判断することへ警鐘を鳴らした。

 また国谷さんは「クローズアップ現代」では映像パートと同じくらいスタジオパートが重要視されていたと語り「映像で語られていない多角的な見方や情報を提示するのが大事だと思ってやってきた」と当時の「クロ現」のポリシーを解説した。

■あの会長じゃなかったら降板してなかった?

 国谷さんは1993年の番組開始から23年間、レギュラーキャスターとして出演。昨年の3月にキャスターを降板した。降板について、久米さんは「降りた、降ろされた。どちらかというと降ろされたほうですか?」と質問。国谷さんは「そうですね、と思います。はい」と苦笑い。

 そして久米さんは国谷さんがNHKの前会長籾井勝人氏に批判的な内容のインタビューをしていたことなどをあげ、「とてもNHKのアナウンサーはこういう発言はできません。(国谷さんが)『フリーランサー』っていうスーパーをいれたほうがはるかに効果があると思う」と国谷さんの姿勢を賞賛した。

 また「あの会長じゃなかったら国谷さんは降板してなかっただろうと思ってるんですよ、そう思いません?」と問うと、国谷さんは「いやあ、わからないです」と首を傾げながら苦笑い。

 国谷さんは「自分が予想していないかたちでやめることになるんだな」と突然の通告を受けたと語り、現場のスタッフたちからは直前に来年度も継続してほしいと言われていただけに「違う力が働いたんだろうなと思いましたね」と当時の心境を明かした。

久米書店midnight~夜の本の虫~」は同回で最終回を迎えた。

BookBang編集部

Book Bang編集部
2017年4月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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