「思い出しちゃったあの恋のことを」稲垣吾郎 叶わなかった恋を語る[ゴロウ・デラックス]

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 稲垣吾郎さん(44)が司会を務める読書バラエティー「ゴロウ・デラックス」(TBS系)に15日、アーティストの清川あさみさんが出演した。稲垣さんが引きずっている、叶わなかった過去の恋について打ち明けた。

■美女を採集する美女

 清川さんは写真に刺繍などを施す独特な手法で注目を集めるアーティスト。近年は絵本や衣装、空間デザイン、映像、広告など幅広く手がけている。代表作『美女採集』(講談社)では女性を動物や植物に例えて表現。石原さとみを金魚、長澤まさみをパンダ、広末涼子を孔雀、加藤あいをキツツキに例えるなど、錚々たる女優たちを14年間にわたり“採集”しているという。

 その作品集で稲垣さんが過去に共演したこともある栗山千明はカマキリに例えられている。作品をみた稲垣さんは「なんかわかる。ひそかに思ってたんだけど栗山さんは手が長い。すごい美しいと思ってた。気持ち悪いオジサンだと思われるから言わなかったけど。このポージングさせたのはそういうのもあったのかな」と清川さんの意図を推し量った。

■思い出しちゃったあの恋のことを

 この日の課題図書は『千年後の百人一首』(リトルモア)。千年前の「百人一首」を現代の感性で読み解いた作品集だ。清川さんが絵札を担当し、詩人の最果タヒさんが歌を訳している。清川さんは、百人一首は短い文章で思いを伝えるSNSに似ていると考え、現代的に解読していくのが面白いと語る。

 スタジオには同作で使われた作品が持ち込まれ、清川さんが細かく解説。それぞれの作品を作るとき、最果さんとはイメージを合わせるための打ち合わせはしていないという。2人同時に作り出し、持ち寄ってみると似たイメージのものができあがっていた、と奇跡的なコラボの内幕を明かした。小野小町や蝉丸の和歌を表現した作品に、稲垣さんは「すごいね……」とため息を漏らしながら感じ入っていた。

 道因法師の「思ひわび さても命は あるものを 憂きに堪へぬは 涙なりけり」という歌を、最果さんは叶わなかった切ない恋の歌として現代語に訳している。現代語訳を聞いた稲垣さんは「あるよねそういうのって」とずっと引きずっている恋について語りだした。「やっぱり他とは別のフォルダに収まっている」「それが成就されたり、叶ったら今の自分はいないわけだし」と打ち明け、トンネルを描いたような絵札から「トンネルの向こうに自分の過去が思い浮かんだ」「思い出しちゃったあの恋のことを」とセリフ調に告白した。

■清川あさみ×稲垣吾郎

 また稲垣さんと清川さんのコラボ作品も発表された。稲垣さんが撮った写真を清川さんが刺繍し、4週間で作品に仕上げたという。稲垣さんが用意したのは「ヒロくんと長野県に行ったとき」に撮ったという夕焼けの空の写真。清川さんはそこに稲垣さんの横顔を刺繍して重ね合わせた。稲垣さんは「うわー! すごいね! この空を見た僕の表情だ」と感嘆の声をあげ「清川さんとすごくうまく共鳴しあっている感じがして嬉しいです」と感動をあらわした。

「ゴロウ・デラックス」はTBSにて毎週木曜日深夜0:58から放送中。次回の放送は12月21日。ゲストは瀬尾まなほさんと瀬戸内寂聴さん。課題図書は『おちゃめに100歳! 寂聴さん』(光文社)。公式サイトでは予告動画を配信中。
http://www.tbs.co.jp/goro-dx/

Book Bang編集部
2017年12月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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