稲垣吾郎が「謝れなかった人」とは 『君たちはどう生きるか』に触発され語った秘話[ゴロウ・デラックス]

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 稲垣吾郎さん(44)が司会を務める読書バラエティー「ゴロウ・デラックス」(TBS系)に2日、漫画家の羽賀翔一さんが出演した。大ヒット作『漫画 君たちはどう生きるか』に触発された稲垣さんが、昔の友人へ懺悔の言葉を口にした。

■100万部の大ヒットを呼び込んだ幸運

 この日の課題図書は『漫画 君たちはどう生きるか』(マガジンハウス)。80年前に書かれた吉野源三郎さんの歴史的な名著を漫画化した作品だ。出版からわずか5カ月で100万部超えを果たし、大きな話題となっている。原作は池上彰さんや宮﨑駿さんらも愛読書としてあげている。

 漫画版は昨年8月に出版され話題となっていたが、10月28日に更なる僥倖が突然訪れた。宮崎駿さんが製作中の新作長編アニメーションのタイトルが「君たちはどう生きるか」になると報じられのだ。新聞各社が報じたところによると、この本が映画の主人公にとって大きな意味を持つという。

 これには羽賀さんも「ビックリしました。全然予想してなくて。まだ状況が掴みきれてないかも」と突然の幸運に戸惑っている様子だった。

■漫画版と原作の違い

『漫画 君たちはどう生きるか』は中学生の少年コペル君がおじさんに導かれ、「人はいかに生きるべきか」を学び、精神的な成長を遂げる物語だ。少年の体験を通して「人としてどうあるべきなのか」を考えさせられる啓発書となっている。

 漫画版と活字版のストーリーはほぼ同じだが、いくつか違う部分もあるという。羽賀さんは漫画版で変更した部分を解説しながら「おじさんもコペル君といっしょに変化していくのを原作より強調したかった」と語る。そして「(活字の補足で)しっかり締める部分は締める。ただ親近感をもってもらえるように(漫画で)可愛げのあるところもみせる。そのバランスを見極めるのが難しかったです」と漫画化における工夫を明かした。

 稲垣さんも活字部分に出てくるおじさんは、「威厳のある説教ムードの強い」人と感じたと明かし、「羽賀さんの描いた漫画のおじさんのほうが好き」と羽賀さんの工夫を絶賛していた。

■稲垣吾郎が謝りたかった相手

 番組では同書のなかから、友人を裏切ってしまった主人公のエピソードが紹介された。しかし主人公はおじさんのアドバイスにより、人生を見つめ直すことができた。そのエピソードを受け、稲垣さんは「謝りたいけど謝れなかった人」について語りだした。

 稲垣さんは小学校1年生の時にジャングルジムで事故を起こしてしまい、友人に怪我をさせてしまったという。しかし小学生であったため、親同士で解決してしまい直接謝る機会をもてなかった。そして「怖がってる自分もいたのかな、怪我をさせた現実に対して。謝る勇気がなくて」と当時の自分を振り返った。稲垣さんはその相手に対し、今テレビを見ているかもしれない、とカメラを通して「あの時は本当に申し訳ございませんでした」と頭を下げて謝っていた。

「ゴロウ・デラックス」はTBSにて毎週木曜日深夜0:58から放送中。次回の放送は2月8日。ゲストは岩波書店辞書編集部の平木靖成さん。課題図書は『広辞苑』(岩波書店)。公式サイトでは予告動画を配信中。
http://www.tbs.co.jp/goro-dx/

Book Bang編集部
2018年2月3日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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