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- オルタネート
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12月18日(金)に、第164回芥川龍之介賞と直木三十五賞の候補作が発表された。
芥川賞の候補作に選ばれたのは、宇佐見りんさんの「推し、燃ゆ」、尾崎世界観さんの「母影」、木崎みつ子さんの「コンジュジ」、砂川文次さんの「小隊」、乗代雄介さんの「旅する練習」の5作品。
ロックバンド「クリープハイプ」でボーカルとギターを担当する傍ら、小説家としても活動する尾崎世界観さんを始め、宇佐見さん、木崎さんが初の候補に。砂川さんと乗代さんは2回目の候補となった。
一方、直木賞は、芦沢央さんの『汚れた手をそこで拭かない』、伊与原新さんの『八月の銀の雪』、加藤シゲアキさんの『オルタネート』、西條奈加さんの『心淋し川』、坂上泉さんの『インビジブル』、長浦京さんの『アンダードッグス』の6つの作品が選ばれた。
今回は、6人全員が初の候補で、このうちアイドルグループ「NEWS」のメンバーである加藤シゲアキさんが注目を集めた。なお、日本文学振興会によると、候補者すべてが初めての候補となったのは、平成7年の第114回以来、25年ぶりだという。
■第164回芥川龍之介賞(文芸誌)
宇佐見りん『推し、燃ゆ』(文藝秋季号)
尾崎世界観『母影』(新潮12月号)
木崎みつ子『コンジュジ』(すばる11月号)
砂川文次『小隊』(文學界9月号)
乗代雄介『旅する練習』(群像12月号)
■第164回直木三十五賞(出版社)
芦沢央『汚れた手をそこで拭かない』(文藝春秋)
伊与原新『八月の銀の雪』(新潮社)
加藤シゲアキ『オルタネート』(新潮社)
西條奈加『心淋し川』(集英社)
坂上泉『インビジブル』(文藝春秋)
長浦京『アンダードッグス』(KADOKAWA)
選考会は2021年1月20日に東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれる。
芥川賞・直木賞はどちらも昭和10年に制定。芥川賞は新聞・雑誌に発表された純文学短編作品が対象。主に新進作家に与えられる。直木賞は新聞・雑誌、単行本で発表された短編および長編の大衆文学作品を対象に優秀作を選定。主に新進・中堅作家が対象。
前回の高山羽根子さんの『首里の馬』(新潮社)と遠野遥さんの『破局』(河出書房新社)が受賞。直木賞は、傷つき、悩み、惑う人びとに寄り添った一匹の犬と家族を描いた馳星周さんの『少年と犬』(文藝春秋)が受賞している。
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