『もしあと1年で人生が終わるとしたら?』終末医療の専門家が指南する「人生の最後に悔いを残さないために必要な条件」

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 8月3日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、ノンフィクション・ライトエッセイ第1位は『老いの福袋 あっぱれ! ころばぬ先の知恵88』が獲得した。
 第2位は『あんなに あんなに』。第3位は『ぼくのお父さん』となった。

 4位以下で注目は10位にランクインした『もしあと1年で人生が終わるとしたら』。著者は救急救命センターやホスピス病棟、在宅クリニックで多くの患者さんを看取ってきた医師の小澤竹俊さん。小澤さんは人生の最終段階を迎えた患者さんたちの多くは、死を前に自分の人生を振り返り「こうしておけばよかった」と考えると述べ、悔いを残さないために必要な条件として以下の4つをあげている。

・自分で自分を否定しないこと
・いくつになっても新しい一歩を踏み出すこと
・家族や大切な人に、心からの愛情を示すこと
・今日一日を大切に過ごすこと
(「はじめに」より)

 作家で書評家の印南敦史さんは同作について、《日々を元気に、忙しく生きているなかでは、なかなか“自分にとって本当に大切なもの”に気づくことができないもの。だからこそ、これからの人生を少しでも悔いなく生きるために、本書を活用してみてはいかがでしょうか? 長く役立てることのできる、普遍的な内容だと思います。》と評している。
■【印南敦史さんによる書評全文】小澤竹俊『もしあと1年で人生が終わるとしたら』
https://www.bookbang.jp/review/article/678957

1位『老いの福袋 あっぱれ! ころばぬ先の知恵88』樋口恵子[著](中央公論新社)

老年よ、大志とサイフを抱け! 88歳のヒグチさんの日常は初めてづくしの大冒険。トイレ閉じ込め事件から介護、終活問題まで、人生100年時代を照らす「知恵とユーモア」がつまったエッセイ(中央公論新社ウェブサイトより)

2位『あんなに あんなに』ヨシタケシンスケ[著](ポプラ社)

子育ては「あんなに」の連続。あんなにほしがってたのに、あんなにしんぱいしたのに、あんなに小さかったのに―。日常にあふれるたくさんの「あんなに」の中で、子どもは大人になっていく―。大人気の絵本作家・ヨシタケシンスケによる、こどもと昔こどもだったすべての人に届けたい、ちょっと目頭が熱くなっちゃうやさしい絵本。(ポプラ社ウェブサイトより)

3位『ぼくのお父さん』矢部太郎[著](新潮社)

ぼくの「お父さん」は絵本作家。ずっと家にいて、一緒に遊び絵を描く。いつでもなんでも、絵に描く。夕飯に出た旬のタケノコを食べずに、絵に描く。そしておかずは冷めていく……。ふつうじゃなくて、ふしぎでちょっと恥ずかしい。ただの変わり者? それとも――。なつかしい「あの頃」を思い出す、全編オールカラーの最新作!(新潮社ウェブサイトより)

4位『星ひとみの天星術』星ひとみ[著](幻冬舎)

5位『ヒマラヤ大聖者の「手放す」言葉』ヨグマタ相川圭子[著](幻冬舎)

6位『もうだまされない 新型コロナの大誤解』西村秀一[著](幻冬舎)

7位『養老先生、病院へ行く』養老孟司 中川恵一[著](エクスナレッジ)

8位『「育ちがいい人」だけが知っていること』諏内えみ[著](ダイヤモンド社)

9位『私は私のままで生きることにした』キムスヒョン[著]吉川南[訳](ワニブックス)

10位『もしあと1年で人生が終わるとしたら』小澤竹俊[著](アスコム)

〈ノンフィクション・ライトエッセイランキング 8月3日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年8月7日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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