北方謙三に「作家を目指すなら一作を三ヶ月で書き上げなければいけない」と煽られた今村翔吾「ひと月で充分です」と応えデビュー作をわずか一ヶ月で書き上げる[文芸書ベストセラー]

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 4月5日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『もう一度、歩きだすために 大人の流儀11』が獲得した。
 第2位は『異世界のんびり農家 12』。第3位は『香君 上 西から来た少女』となった。

 4位以下で注目は6位にランクインした『チンギス紀 十三 陽炎』。北方謙三さんが巨大帝国を作り上げたチンギス・カンの生涯を描いた歴史大河小説。北方さんの大長編「大水滸伝」シリーズともリンクし、13巻において物語はモンゴル族を統一したチンギスが中国の金朝や中央アジアの西遼と戦いを繰り広げている。

 集英社の読書情報誌「青春と読書」2022年4月号で北方さんは『塞王の楯』(集英社)で第166回直木賞を受賞した今村翔吾さんと対談。今村さんが長編を書き上げることができたのは北方さんの一言のおかげだったと振り返った。2016年、今村さんの短編を読んだ北方さんが編集者に「この人は長編が書ける。騙されたつもりで書かせてみるといい」と助言。そして今村さんにも「作家を本気で目指すならば、一作に半年も掛けていてはいけない。三ヶ月ほどで書きあげないと。できるか?」と檄を飛ばしたという。それに対し今村さんは「ひと月で充分です」と応じ、本当にその後の一ヶ月でデビュー長編『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』(祥伝社)を書き上げたと、凄まじい秘話を明かしている。

1位『もう一度、歩きだすために 大人の流儀11』伊集院静[著](講談社)

累計220万部を突破した大ベストセラー「大人の流儀」シリーズの第11弾、『もう一度、歩きだすために』がいよいよ発売となります。著者の伊集院静氏はくも膜下出血を患い、一時は生死の境を彷徨いました。「もしこのまま目が覚めなかったら……」そんな不安が頭をよぎり、眠れない夜を過ごすこともありました。それでも、伊集院氏は帰ってきました。再び筆をとった氏が見たのは、コロナ禍に苦しみながらも、懸命に生きる人々の姿でした。大切な人を失ったあなたへ、生きることに絶望してしまったあなたへ、そしてコロナ禍に苦しむすべての人へ。「それでも人には、再び立ち上がる力がある」二十歳で弟、三十五歳で妻・夏目雅子との死別を体験してきた作家は語りかけます。伊集院氏の言葉がきっと、先行きの見えない世の中を歩んでいく際の道標になるはずです。(講談社ウェブサイトより)

2位『異世界のんびり農家 12』内藤騎之介[著](KADOKAWA)

学園生活を子供たちが平和に過ごせる…わけもなく!?商会の問題に首を突っ込んだり、暗殺者に狙われたり、なかなか刺激的!王都での生活を楽しむ子供たちの前に、暗殺者が現れて――ヒラクはそばにいない、この危機をどう切り抜ける!!五ノ村ではオークションが開催!「金はあるかぁぁーっ!」「欲しい物はあるかぁぁぁっ!」「おおおおおおおおおっ!」なんとも暑苦しいテンションで行われているようです。(KADOKAWAウェブサイトより)

3位『香君 上 西から来た少女』上橋菜穂子[著](文藝春秋)

遥か昔、神郷からもたらされたという奇跡の稲、オアレ稲。ウマール人はこの稲をもちいて帝国を作り上げた。この奇跡の稲をもたらし、香りで万象を知るという活神〈香君〉の庇護のもと、帝国は発展を続けてきたが、あるとき、オアレ稲に虫害が発生してしまう。時を同じくして、ひとりの少女が帝都にやってきた。人並外れた嗅覚をもつ少女アイシャは、やがて、オアレ稲に秘められた謎と向き合っていくことになる。『精霊の守り人』『獣の奏者』『鹿の王』の著者による新たなる代表作の誕生です。(文藝春秋ウェブサイトより)

4位『香君 下 遥かな道』上橋菜穂子[著](文藝春秋)

5位『奇跡』林真理子[著](講談社)

6位『チンギス紀 十三 陽炎』北方謙三[著](集英社)

7位『転生したら剣でした 13』棚架ユウ[著](マイクロマガジン社)

8位『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬[著](早川書房)

9位『異世界じゃスローライフはままならない 聖獣の主人は島育ち』夏柿シン[著](アルファポリス)

10位『異世界ゆるり紀行12 子育てしながら冒険者します』水無月静琉[著](アルファポリス)

〈文芸書ランキング 4月5日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年4月9日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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