池上彰が解説 ニュースの疑問の答えは現代史にあった 『20歳の自分に教えたい現代史のきほん』がベストセラー

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 5月10日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『80歳の壁』が獲得した。
 第2位は『物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国』。第3位は『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』となった。

 4位以下で注目は5位に初登場の『20歳の自分に教えたい現代史のきほん』。池上彰さんが現代の世界情勢の背景を現代史から解説した一冊。テレビ朝日系番組「池上彰のニュースそうだったのか!!」で解説した最新の内容も含まれている。ロシアによるウクライナ侵攻はなぜ起きたのか。米中の関係や米国のアフガニスタン撤退がそこにどう影響しているのか。日本への影響は。経済はどうなるのか。突然の紛争で湧き上がった様々な疑問に対し、池上さんは同書のまえがきで《実は、それらの疑問は少し前の歴史をさかのぼることで理解できることが多いのです。つまり現代史を知ればいいのです》と述べ、現代史を知ることで点としか捉えられなかったニュースが線として繋がり、歴史を知ることで面になり、解像度が高まり世界の見え方が鮮明になる、と説いている。

1位『80歳の壁』和田秀樹[著](幻冬舎)

人生100年時代だが、健康寿命の平均は男性72歳、女性75歳。80歳を目前に寝たきりや要介護になる人は多い。「80歳の壁」は高く厚いが、壁を超える最強の方法がある。それは、嫌なことを我慢せず、好きなことだけすること。「食べたいものを食べる」「血圧・血糖値は下げなくていい」「ガンは切らない」「おむつを味方にする」「ボケることは怖くない」等々、思わず膝を打つヒントが満載。70代とはまるで違って、一つ一つの選択が命に直結する80歳からの人生。ラクして壁を超えて寿命を伸ばす「正解」を教えます!(幻冬舎ウェブサイトより)

2位『物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国』黒川祐次[著](中央公論新社)

ロシア帝国やソヴィエト連邦のもとで長く忍従を強いられながらも、独自の文化を失わず、有為の人材を輩出し続けたウクライナ。不撓不屈のアイデンティティは、どのように育まれてきたのか。スキタイの興亡、キエフ・ルーシ公国の隆盛、コサックの活躍から、一九九一年の新生ウクライナ誕生まで、この地をめぐる歴史を俯瞰。人口五〇〇〇万を数え、ロシアに次ぎヨーロッパ第二の広い国土を持つ、知られざる「大国」の素顔に迫る。(中央公論新社ウェブサイトより)

3位『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』和田秀樹[著](詩想社)

団塊の世代もみな、2020年には70代となった。現在の70代の日本人は、これまでの70代とはまったく違う。格段に若々しく、健康になった70代の10年間は、人生における「最後の活動期」となった。この時期の過ごし方が、その後、その人がいかに老いていくかを決めるようになったのだ。(詩想社ウェブサイトより抜粋)

4位『現代ロシアの軍事戦略』小泉悠[著](筑摩書房)

5位『20歳の自分に教えたい現代史のきほん』池上彰[著]「池上彰のニュースそうだったのか!!」スタッフ[著](SBクリエイティブ)

6位『ヒトの壁』養老孟司[著](新潮社)

7位『捨てない生きかた』五木寛之[著](マガジンハウス)

8位『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン[著]久山葉子[訳](新潮社)

9位『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』和田秀樹[著](マガジンハウス)

10位『不倫と正義』中野信子[著]三浦瑠麗[著](新潮社)

〈新書ランキング 5月10日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年5月14日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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