「聖地巡礼」という事象で現実世界に影響を与えるアニメ作家 新海誠監督の『小説 すずめの戸締まり』が35万を突破[文庫ベストセラー]

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 11月8日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『小説 すずめの戸締まり』が獲得した。
 第2位は『ライオンのおやつ』。第3位は『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編8』となった。

 今週1位の『小説 すずめの戸締まり』は11月11日に公開された映画監督・新海誠さんの最新映画「すずめの戸締まり」の原作小説。物語は少女・鈴芽が大学生の草太と出会い、日本各地の廃墟にたたずむ「扉」を閉める「戸締まり」の旅に出かける。同映画をめぐる熱狂はすでに始まっており、8月に発売された本書も公開前の時点で累計発行部数35万部を突破している。8日には映画公式Twitterが《映画『すずめの戸締まり』ご鑑賞後、本編中に登場する、または関連のある場所への訪問をされる 皆様におかれましては、近隣住人の方々へのご配慮、及び節度のある行動、マナーに十分心掛けながら お過ごし頂きます様、お願い申し上げます。》とのメッセージを発信している。

 音楽ジャーナリストの柴那典さんは新海監督の作家性を紐解いた新書『新海誠 国民的アニメ作家の誕生』土居伸彰[著](集英社)の書評の中で、《「聖地巡礼」という事象が象徴するように、今のアニメーションは実在する場所の風景と呼応し、現実世界のありように強い影響を与える表現となっている。そのことが持つ力に最も自覚的なアニメ作家が新海誠であると言えるだろう。》と分析している。

1位『小説 すずめの戸締まり』新海誠[著](KADOKAWA)

扉の向こうにはすべての時間があった。新海誠自らが綴る原作小説!(KADOKAWAウェブサイトより抜粋)

2位『ライオンのおやつ』小川糸[著](ポプラ社)

男手ひとつで育ててくれた父のもとを離れ、ひとりで暮らしていた雫は病と闘っていたが、ある日医師から余命を告げられる。最後の日々を過ごす場所として、瀬戸内の島にあるホスピスを選んだ雫は、穏やかな島の景色の中で本当にしたかったことを考える。ホスピスでは、毎週日曜日、入居者が生きている間にもう一度食べたい思い出のおやつをリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫は選べずにいた。(ポプラ社ウェブサイトより)

3位『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編8』衣笠彰梧[著](KADOKAWA)

「敵を知り己を知れば百戦危うからず。今回の修学旅行のテーマだ」(KADOKAWAウェブサイトより抜粋)

4位『風待ちの四傑 くらまし屋稼業』今村翔吾[著](角川春樹事務所)

5位『母性』湊かなえ[著](新潮社)

6位『シーソーモンスター』伊坂幸太郎[著](中央公論新社)

7位『背中の蜘蛛』誉田哲也[著](双葉社)

8位『希望の糸』東野圭吾[著](講談社)

9位『駅の名は夜明 軌道春秋II』高田郁[著](双葉社)

10位『傲慢と善良』辻村深月[著](朝日新聞出版)

〈文庫ランキング 11月8日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年11月12日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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