こんなのもう猫じゃん…! 猛獣たちの“猫すぎる”瞬間を撮った写真集『ほぼねこ』著者が魅力を語る【写真あり】

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まるで猫のような子ライオン(『ほぼねこ』より、写真・RIKU)

猫みたいだけど、猫じゃありません。猛獣です。

昨年12月に出版された写真集『ほぼねこ』(辰巳出版)が話題になっています。著者のRIKUさんは日本各地でネコ科の大型動物たちの「ほぼねこ」な姿を撮影し、SNSで発表してきました。総フォロワー数は20万人を超えるほどの人気で、この初写真集には90点以上の写真が収められています。

2月22日の「猫の日」にあわせて、猛獣たちの“猫すぎる”写真を交えつつ、その魅力や撮影時の様子についてRIKUさんに伺いました。

■撮影地はすべて日本! 猫っぽい仕草や豊かな表情も

――写真集には、どこで撮影した動物が登場しますか?

『ほぼねこ』に登場するのは、旭山動物園(北海道)、大森山動物園(秋田県)、伊豆アニマルキングダム(静岡県)、浜松市動物園(静岡県)、いしかわ動物園(石川県)で撮影したアムールトラ、ユキヒョウ、ライオン、ホワイトタイガーです。
 
2019年から昨年までに撮影したもので、写真集には動物たちが当時暮らしていた動物園を記載していますが、今は別の動物園にいる個体もいます。写真集を見て「この子に会いたい」と思ったら、動物園のホームページや、写真集に記載した個体の名前で検索して現在の動物園を調べてみることをおすすめします。

――写真集に登場する動物たちは、どんなところが猫っぽいのでしょうか?


流行りの“猫ミーム”みたいなユキヒョウ(『ほぼねこ』より、写真・RIKU)

ネコ科というだけあって、猫と同じような仕草も多いです。前脚を伸ばして伸びをしたり、爪とぎをしたり、「ニャー」と鳴いているような表情の写真もあります。

幼獣時代の愛くるしい姿や、体は大きいのに心は子どものような無邪気な姿、家族や仲間同士の愛情たっぷりのシーンなど、「可愛い」と思っていただけるような写真がセレクトされていると思います。

――たしかに、猫好きとしては「あるある」な仕草が多いです。

そういった仕草はもちろんですが、猫や犬と同じように、喜怒哀楽などの表現も豊かです。動物たちを撮影しはじめて、その豊かな表情に驚かされました。

――たとえばどんな表情が見られますか?

姉妹のお尻のにおいをかいで思わず「クッサ~!」という表情になる子ライオンや、母トラに首根っこを咥えられて虚無の表情で搬送される赤ちゃんホワイトタイガー、お気に入りのタイヤのおもちゃを池に落としてしまい落胆するトラの3きょうだいの写真などは、人間味を感じられると思います。SNSで公開したときにも反響が大きかったです。

■美しい野生動物をたちを守るために

――写真集の帯に書かれた「※飼えません」には、どんな意味が込められていますか?

出版社の編集さんが「まさかとは思うが、写真集を見て野生動物を飼おうとする人がいないように」と、このキャッチコピーを入れました。

実際に、野生動物たちが絶滅の危機に瀕している一因として密猟があり、その一部はペット用に密輸されているという現実もあります。美しい動物たちを守るためにも、彼らの愛情深さや豊かな感情を知っていただければと思っています。

――『ほぼねこ』は2度も重版がかかっていますが、読者からの反響はいかがですか?

たくさんの温かい感想をいただいています。「動物園では動物の『動き』に注目していて、こんなに『表情』が豊かだと初めて知った」といった感想をいただいたり、猫が1匹も出てこないにもかかわらずネット書店で「猫本ランキング1位」をいただいたり、ありがたい限りです。写真集を出しても誰も買ってくれなかったらどうしようと少し不安があったので、楽しんでいただけているようで安心しました。

いつも撮影しているときにも、動物園のスタッフさんや、同じエリアで動物を撮影している方々には本当に親切にしていただいており、そういった方々への感謝の気持ちでいっぱいです。

――最後に、これから撮影しに行きたい動物がいれば教えてください。

今回の写真集には載っていないのですが、動物園で写真を撮り始めたきっかけになった「ミンピ」というスマトラトラです。当時は横浜の野毛山動物園におり、今は上野動物園で暮らしていて、2度出産しています。実は上野動物園には長年行っていないので、母になったミンピに会いに行きたいと思っています。

RIKU
愛犬のミニチュアダックスフンドを飼い始めたことをきっかけに一眼カメラを購入。2016年に動物園でトラとユキヒョウを見て動物の美しさに感銘を受け、本格的に写真を撮り始める。会社員として働きながら、休日に日本全国の動物園に足を運び、主にネコ科動物を撮影。SNSを中心に作品を発表し、Instagram、Xなどの総フォロワー数は20 万人を超える。 Instagram:riku_0710
X:@rikunow

辰巳出版
2024年2月21日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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