ナイナイ岡村がアドバイスした「このミス大賞」受賞ミステリ小説『名探偵のままでいて』文庫版が発売[文庫ベストセラー]

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 4月9日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『白鳥とコウモリ(上)』が獲得した。
 第2位は『変な家 文庫版』。第3位は『白鳥とコウモリ(下)』となった。

 1位と3位に初登場の『白鳥とコウモリ』上下巻は東野圭吾さんが2021年に発表したミステリ小説の文庫版。竹芝桟橋近くで見つかった弁護士の刺殺体。捜査をすすめる刑事の前に「すべて、私がやりました。すべての事件の犯人は私です」と自供する男があらわれた。その男は30年前に愛知県岡崎市で起こった未解決の殺人事件も自分の犯行だと語りだす。過去と現在の事件が交錯しながら刑事、被害者の家族、被疑者の家族らが煩悶する展開に。愛知県でエンジニアとして働いていた東野さんらしく、愛知県安城市や岡崎市も物語の舞台となる。

 4位以下で注目は9位に初登場の『名探偵のままでいて』。放送作家としても活躍する小西マサテルさんが書いたミステリ小説。2022年10月に第21回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した作品。認知症の祖父が安楽椅子探偵となり、孫娘の持ち込む様々な「謎」を解き明かす連作ミステリ。単行本発売時には、小西さんが放送作家を務める番組などで親交のあるナインティナインの岡村隆史さんに執筆中に読んでもらっていたことなどが明かされ話題となっていた。

1位『白鳥とコウモリ(上)』東野圭吾[著](幻冬舎)

新たなる最高傑作、待望の文庫化!二〇一七年、東京竹芝で善良な弁護士、白石健介の遺体が発見された。捜査線上に浮かんだ倉木達郎は、一九八四年に愛知で起きた金融業者殺害事件と繋がりがある人物だった。そんな中、突然倉木が二つの事件の犯人と自供。事件は解決したと思えたが。「あなたのお父さんは嘘をついています」。被害者の娘と加害者の息子は、互いの父の言動に違和感を抱く。(幻冬舎ウェブサイトより)

2位『変な家 文庫版』雨穴[著](飛鳥新社)

2024年3月15日より映画公開!雨穴デビュー作『変な家』ついに文庫化!設計士栗原による「文庫版あとがき」も追加収録(飛鳥新社ウェブサイトより抜粋)

3位『白鳥とコウモリ(下)』東野圭吾[著](幻冬舎)

新たなる最高傑作、待望の文庫化!父の死に疑問を持つ美令と父の自供に納得できない和真。事件の蚊帳の外の二人は?父の真実″を調べるため、捜査一課の五代の知恵を借り禁断の逢瀬を重ねる。過去と現在、東京と愛知、健介と達郎を繋ぐものは何か。やがて美令と和真は、ふたり愛知へ向かうが、待ち受けていた真実は――。光と影、昼と夜。果たして彼等は手を繋いで、同じ空を飛べるのか。(幻冬舎ウェブサイトより)

4位『薬屋のひとりごと 15』日向夏[著](イマジカインフォス)

5位『絶対零度のテロル 天久鷹央の事件カルテ』知念実希人[著](実業之日本社)

6位『わたしの幸せな結婚 八』顎木あくみ[著](KADOKAWA)

7位『ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~』三上延[著](KADOKAWA)

8位『四月になれば彼女は』川村元気[著](文藝春秋)

9位『名探偵のままでいて』小西マサテル[著](宝島社)

10位『アルジャーノンに花束を〔新版〕』ダニエル・キイス[著]小尾芙佐[訳](早川書房)

〈文庫ランキング 4月9日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年4月13日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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