薩長史観の正体

歴史の偽装を暴き、真実を取り戻す

薩長史観の正体

著者
武田 鏡村 [著]
出版社
東洋経済新報社
ジャンル
歴史・地理/日本歴史
ISBN
9784492062043
発売日
2017/09/08
価格
1,650円(税込)

内容紹介

150年目に明かされる真実!  「明治維新」という名の洗脳を解く!! 
勝者(薩摩、長州)がでっち上げた通史の誤りを徹底究明。「薩長史観」と「真相」の対比から、幕末維新の真実を明らかにする。

◆著者の言葉
「薩長史観」とは何か。明治政府がその成立を正当化するために創り上げた歴史である。それは、薩摩や長州が幕末から明治維新にかけて行なった策謀・謀反・反逆・暴虐・殺戮・略奪・強姦など、ありとあらゆる犯罪行為を隠蔽するために創られた欺瞞(ぎまん)に満ちた歴史観であるということである。

◆主な内容(一部を抜粋)

[薩長史観1]幕府は無力・無策のまま開国したために倒幕運動が起こった
[真相]幕府は薩長に比べて遥かに開明的で、開国による近代化を進めていた

[薩長史観2]吉田松陰は松下村塾で幕末志士を育成した大教育者である
[真相]松陰は、暴力革命を礼賛するテロの扇動であった

[薩長史観4]西郷隆盛は「無私の心」で明治維新を成しとげた最大の功労者である
[真相]西郷は僧侶を殺し、江戸を混乱させ、同調者を見殺しにした策謀家だ

[薩長史観17]孝明天皇の病死で、英明な明治天皇が即位して日本は夜明けに向かった
[真相]孝明天皇は、薩摩と岩倉具視の陰謀によって毒殺された可能性が高い

[薩長史観19]「討幕の密勅」は正式なもので、天皇から幕府討滅の宣旨が下された
[真相]討幕の密勅は偽造されたものであり、その真相は文章に示されている

[薩長史観20]大政奉還は、その場しのぎの愚かな決断である
[真相]大政奉還は「慶応維新」というべき歴史的偉業であり「明治維新」より優れていた

[薩長史観29]急いで日本を武力統一しなければ、外国の植民地にされていた
[真相]外国勢力は局外中立を指示されており、植民地化を意図していたわけではない

[薩長史観31]会津藩主は、「朝敵」の筆頭である
[真相]松平容保は、天皇を守り抜いて奮闘した正義の藩主である

[薩長史観33]長岡藩の河井継之助は「官軍」に刃向かった逆賊である
[真相]和平を説いた河井は、征討軍の理不尽な態度のため、やむを得ず挙兵に踏み切った

[薩長史観35]朝敵会津の討伐は、正々堂々と行なわれた軍事行動である
[真相]負傷者の殺害、人肉食、強奪、強姦など新政府軍は徹底的に会津を蹂躙した

[薩長史観36]会津藩以外の同盟軍は大した抵抗を見せることなく降伏した
[真相]長岡のほか庄内藩は「官軍」を寄せつけず、薩摩兵と互角に戦って勇猛さを見せた

[薩長史観40]靖国神社は、国家に殉じた忠誠者の御霊を平等に祀るものである
[真相]「賊軍」を排除する靖国神社のあり方は、薩長史観の本質を露骨に示すものである

データ取得日:2024/04/24  書籍情報:JPO出版情報登録センター
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