一緒にお墓に入ろう

一緒にお墓に入ろう

著者
江上 剛 [著]
出版社
扶桑社
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784594080792
発売日
2018/10/02
価格
1,650円(税込)

内容紹介

妻ともマンネリ、愛人ともマンネリ、仕事もマンネリ……。
「ああ、嫌だなぁ」

大手銀行の常務取締役執行役員にまでのぼりつめた大谷俊哉。
東京で勝ち馬に乗った人生を歩んできたものの、
仕事への“情熱”などとうに失われている。
そんな中、兵庫県丹波にある実家の母が死んだ。
地元で暮らす妹は嫁いだ身を理由に、墓を守るのは長男の役目だと言って譲らない。
そして妻は、「あんな田舎の墓には入りたくない」と言い出す。
ああ、俺にはお前しかいない……「一緒に墓に入ってくれ」。
愛人・麗子に勢いで言ってしまった。
そして、順風満帆だった人生が少しずつ狂い始める。
エリート銀行マンが、人生の終盤で迎える、まさかの結末とは!?

霊園詐欺、都心の納骨ビル、離檀料交渉、埋蔵証明書、閉眼・開眼供養、死後離婚……
田舎から離れて暮らす中高年を悩ませる「墓」をめぐる数々の問題と「墓じまい」をテーマに、最後の「居場所」を問う、大人の人生ドラマ!

第一章腐れ縁
第二章母の死
第三章麗子の深情け
第四章田舎の墓
第五章墓探し
第六章同窓会
第七章都心の納骨ビル
第八章墓じまい
第九章離檀料交渉
第十章居場所

江上剛(えがみ・ごう)
作家。1954年、兵庫県生まれ。?77年、早稲田大学政治経済学部卒業。第一勧業(現みずほ)銀行に入行し、?03年の退行まで、梅田支店を皮切りに、本部企画・人事関係部門を経て、高田馬場、築地各支店長を務めた。?97年に発覚した第一勧銀の総会屋利益供与事件では、広報部次長として混乱収拾とコンプライアンス体制確立に尽力、映画化もされた高杉良の小説『呪縛 金融腐蝕列島Ⅱ』のモデルとなる。銀行在職中の
?02年、『非情銀行』(新潮社)でデビュー。以後、金融界・ビジネス界を舞台に、経済小説の枠にとらわれない新しい金融エンタテイメントを描いている。「真相報道―バンキシャ!」(日本テレビ系)、「Mr.サンデー」(フジテレビ系)他、テレビ、ラジオでコメンテーターとしても活躍中。著書に『起死回生』(新潮文庫)、『腐
蝕の王国』『円満退社』(ともに幻冬舎文庫)、『56歳でフルマラソン62歳で100キロマラソン』(小社刊)、『ザ・ブラックカンパニー』(光文社文庫)、『庶務行員多加賀主水が泣いている』(祥伝社文庫)、『ラストチャンス 再生請負人』(講談社文庫)など多数。

データ取得日:2024/04/24  書籍情報:JPO出版情報登録センター
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