ごみとトイレの近代誌
絵葉書と新聞広告から読み解く
内容紹介
近代の到来は便利さの裏で増加したごみの処理に
四苦八苦した時代でもあった。
京都・大阪・東京・名古屋等で発行された
ごみ焼却施設の絵葉書は、9㎝×14㎝の小さな世界から、
ごみ処理技術の進歩と、都市の発展によって追われる
焼却場の苦闘の歴史を映し出す。
屎尿の処理や排泄スタイルも、
近代の衛生事情の変化により、
立小便から座り小便、
ポットン便所から水槽・水洗便所、
新聞紙、ちり紙、トイレットペーパーから、現代の温水へと
大きく変わったが、
有料トイレと違警罪、大阪天神祭での共同便所船、
更には明治の鬼才、宮武外骨の『滑稽新聞』は、
トイレの世界をどう描きだしたのか?
研究者、元行政マン、コレクターである著者が、
長年収集してきた当時の絵葉書と新聞広告から、
120点余りの多彩な図版を使い、
社会風俗や人びとの暮らしの裏面史を解き明かす!
データ取得日:2024/04/19
書籍情報:JPO出版情報登録センター
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