日本史を支えてきた和紙の話

日本史を支えてきた和紙の話

著者
朽見 行雄 [著]
出版社
草思社
ジャンル
歴史・地理/日本歴史
ISBN
9784794226792
発売日
2023/09/28
価格
2,090円(税込)

内容紹介

日本は古来、「紙」の国だった──
和紙の力で鎮護国家を築いた聖武天皇。
和紙が支えた徳川の天下泰平。
古代から現代まで、「和紙の国」の十一の知られざる物語

聖武天皇は和紙を用いて膨大な数の写経を推進し、国家の安泰を図った。
紫式部は和紙と紙巻筆の特性を生かして、源氏物語を書いた。
浮世絵は和紙なしには生まれない芸術だった──。
和紙は単なるモノではなく、日本人の心情に訴える精神性をも備え、
国家経営から芸術、日常生活への寄与まで、驚くほど広範囲に能力を発揮した。
黒子として歴史を生きてきた和紙に光を当て、日本史を読み直す。

第一章 日本人と「紙」との出会い
第二章 正倉院文書に見る古代の和紙作り
第三章 和紙の力で鎮護国家を築いた聖武天皇
第四章 和紙と紙巻筆が生んだ源氏物語
第五章 平家一門を西方浄土に導いた装飾和紙
第六章 雪舟の水墨画と日本人の心
第七章 和紙の蝶番(ルビ:ちょうつがい)が拓いた屛風芸術
第八章 和紙が支えた徳川の天下泰平
第九章 浮世絵は和紙の本懐
第十章 和紙の里・越前の文明開化
第十一章 現代人の心を包む和紙~日本画家・千住博の雲肌麻紙~

データ取得日:2024/04/25  書籍情報:JPO出版情報登録センター
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