カニエ・ウェスト論

《マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー》から読み解く奇才の肖像

カニエ・ウェスト論

著者
カーク・ウォーカー・グレイヴス [著]/池城美菜子 [訳]
出版社
DU BOOKS
ジャンル
芸術・生活/音楽・舞踊
ISBN
9784866470900
発売日
2019/08/30
価格
1,980円(税込)

内容紹介

天才芸術家にして、当代一の憎まれ屋――その素顔とは?
21世紀屈指の名盤《My Beautiful Dark Twisted Fantasy》を大分析。
現代ポピュラーカルチャー界に君臨する神(イーザス)の実像に迫るファン待望の決定版!

『マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー』とは?
さかのぼること2009年、MTVヴィデオ・ミュージック・アワード授賞式でのこと。
人気歌手、テイラー・スウィフトの受賞スピーチに乱入し、大ひんしゅくを買ったカニエ・ウェスト。
当時の米大統領バラク・オバマからも「ばか者」と呼ばれるなど全米から非難を浴び、一時はアーティスト生命が絶たれたかに思われた。
しかしカニエは人知れずハワイのスタジオにこもり、5thアルバム《My Beautiful Dark Twisted Fantasy》を制作・完成させる。

翌10年にリリースされた同作は、ラップファンだけでなくロックやポップスなど幅広い層のリスナーから大絶賛で迎えられる。ロック系メディアの大家、ローリング・ストーン誌やピッチフォークでも年間ベストアルバムの座を射止め、カニエは名実ともにみごと復活を果たしたのだった。

ドナルド・トランプへの支持表明、“奴隷制は選択”発言など、
近年のカニエはゴシップ記事をにぎわすお騒がせセレブとしても知られるが、その類まれなる才能は同輩ミュージシャン、リスナーともに認めるところ。
本書では《My Beautiful Dark Twisted Fantasy》を題材に、そのナルシシスティックな人物像と彼の生み出す作品を読み解く。

日本語版には本書訳者・池城美菜子による解説(1万2千字)を追加収録。
さらに、これまでの全キャリアを総括した巻末付録「カニエ・ウェスト年表」付き。

目次
第1部 ポップ界のキリスト イーザス7つの美徳
第2部 早熟の巨匠あるいはモンスターの肖像
第3部 現代一のナルシシスト
第4部 不穏な5枚の絵
第5部 贖罪のアート
第6部 大学(ユニバーシティ)という宇宙(ユニバース)――《The College Dropout》
第7部《808s & Heartbreak》についての短い考察

My Beautiful Dark Twisted Fantasy
Dark Fantasy――高みを目指す男の暗いファンタジー
Gorgeous――自信こそセクシーの源
POWER――デジタル時代のオジマンディアス
All of the Lights――前科者もマイケルも光からは逃げられない
Monster―…

データ取得日:2024/04/26  書籍情報:JPO出版情報登録センター
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