エロはある。

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エロ本水滸伝

『エロ本水滸伝』

著者
池田俊秀 [著]/鈴木義昭 [編集]/伊藤裕作 [著]
出版社
人間社
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784908627071
発売日
2017/08/01
価格
990円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

エロはある。

[レビュアー] 図書新聞

 昭和の性文化シリーズ第五弾。『ズームアップ』(セルフ出版、後の白夜書房)など数々のエロ本を編集した池田俊秀(一九四八~九七)。そんな彼が、雑誌『ギャルズD』に連載していた自伝的エッセイを文庫化。破天荒な、そしてどこか涅槃の境地のようなエロ本編集の日々が描かれる。「エロ本といえど世俗の周辺文化(サブカルチャー)を情報伝達するメディアであり、あらゆるメディアは人の欲望を〈イメージ〉として映し出す」。エロはある。あるものをないものにすると社会は歪む。そのもっとも分かりやすいメディアがエロ本ではないか。カラー口絵には『ズームアップ』全号表紙と女優名(終刊はヒカシュー)が紹介されている。しかし一九七九年三月号は「不明」とある。この女優は誰なのか? 鈴木義昭責任編集。(8・1刊、三六〇頁・本体九〇〇円・人間社文庫)

図書新聞
2017年10月28日号(3324号) 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

図書新聞

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