〈大学の卓球部には、悲しきアフォリズムが言い伝わる。--十で神童、十五で才子(さいし)、二十歳すぎればただの人〉。幼い頃からナショナルチーム入りを夢見て、卓球づけの日々を送ってきた。先輩やライバルが脱落していくのを横目に、技を磨き、必死で戦い続けてきた。だが、もうチャンスはわずかしか残されていない。負ければ終わりの最後の大会を勝ち抜けるのか…。あきらめるな!
五輪を目指すレベルの選手がどんな世界で戦っているかを、あざやかにドラマチックに描き出すスポーツ小説。卓球、競歩、ブラインドサッカーの3編を収録。(講談社・1500円+税)
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2018年4月8日 掲載
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