【今週の労務書】働きやすさを本気で考えたら、会社の売上が5倍になりました。 雅樂川陽子著

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【今週の労務書】働きやすさを本気で考えたら、会社の売上が5倍になりました。 雅樂川陽子著

[レビュアー] 労働新聞社

女性が輝ける職場を

 筆者は2005年、29歳のときに群馬県で訪問看護・介護会社を設立。従業員の9割が女性、さらに6割が子育て中の職場だが、創業時に比べて売上げが5倍超に伸びたという。本書は働きやすい職場を考えていった結果、生産性を高めた女性社長の「働き方改革」を紹介している。

 設立当初は、人材不足に直面。そこで子育てのために仕事から離れている看護師を雇用しようと「土日祝日は完全休み」「急な用事でも休める」などを会社の制度とした。さらに、育休明けの1カ月間は勤務時間を1時間から設定できる「ならし勤務」や書類づくりの負担を軽減するタブレット用アプリの開発など画期的な対策を導入していった。

 女性社員を輝かせたいという経営者、管理者にヒントとなる一冊。

労働新聞
令和元年7月15日第3217号 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

労働新聞社

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