『昭和40年男~オリンポスの家族~』 佐川光晴著

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昭和40年男 〜オリンポスの家族〜

『昭和40年男 〜オリンポスの家族〜』

著者
佐川 光晴 [著]
出版社
ホーム社
ジャンル
文学/日本文学、小説・物語
ISBN
9784834253313
発売日
2019/09/26
価格
1,760円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『昭和40年男~オリンポスの家族~』 佐川光晴著

[レビュアー] 産経新聞社

 昭和40年生まれの山田三男は、体操の元日本代表だが、今は専業主夫で会社勤めの妻、莉乃と2人の娘を支えている。長女の美岬は美人で、新体操の日本代表選手。そんな姉へのコンプレックスから中学生の次女、千春は口をきかなくなった時期も。それを救ったのが、三男がかつて愛読していたマンガ『じゃりン子チエ』だった-。

 千春から「昭和40年男はノンキ坊主」といわれながら、三男は仕事や教育、介護、人生の夢など家族を取り巻く問題に誠実に立ち向かう。派手さはないが、「家族小説の名手」で40年生まれの著者が描く家族の絆は温かく、心地いい。(ホーム社・1600円+税)

産経新聞
2019年10月20日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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