【気になる!】新書 『禁断の江戸史 教科書に載らない江戸の事件簿』

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

禁断の江戸史~教科書には載らない江戸の事件簿~

『禁断の江戸史~教科書には載らない江戸の事件簿~』

著者
河合 敦 [著]
出版社
扶桑社
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784594084196
発売日
2020/03/03
価格
924円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【気になる!】新書 『禁断の江戸史 教科書に載らない江戸の事件簿』

[レビュアー] 産経新聞社

 歴史研究家の著者によれば、明治政府の策略で「江戸時代は暗黒の時代だった」とされたが、実際には江戸の人々は「けっこう、安楽に暮らしていた」。本書では、従来の時代概念を打ち破るような史実、エピソードを紹介する。

 風邪が流行すると庶民が名前をつけ、幕府は補助金を与えた▽知識人が胎教の大切さを説き、吉田松陰も妹に力説した▽鎖国でも、輸入雑貨屋(唐物屋)があったり、ミイラが薬として輸入されたり−。遊郭文化や多様な食生活のほか、遠山の金さん入れ墨説など俗説の検証も興味深い。(河合敦著、扶桑社新書・840円+税)

産経新聞
2020年4月19日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク