『アメリカは昭和天皇をどう見たか』田中俊雄著

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アメリカは昭和天皇をどう見たか 戦争とジャーナリズムの交差点

『アメリカは昭和天皇をどう見たか 戦争とジャーナリズムの交差点』

著者
田中 俊雄 [著]
出版社
幻冬舎
ジャンル
歴史・地理/日本歴史
ISBN
9784344929029
発売日
2020/08/03
価格
880円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『アメリカは昭和天皇をどう見たか』田中俊雄著

[レビュアー] 産経新聞社

 「日本に対する戦争は、不可避的に、天皇に対する戦争であると言えよう」。米誌「タイム」が先の大戦末期、1945年5月21日号に掲載した日本特集の一節である。

 戦前から終戦にかけ、米国の雑誌ジャーナリズムは天皇をどう報じたのか、「タイム」「フォーチュン」「ライフ」の3誌をアカデミックに考察したのが本書だ。

 満州事変以降に反日感情が強まる中、「太陽の国の象徴」だった天皇は「敵国日本そのもの」と認識されていく。その変遷を知ることは、日米開戦の要因を新たな視点から探る手がかりとなるに違いない。(幻冬舎ルネッサンス新書・800円+税)

産経新聞
2020年8月23日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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