【気になる！】新書『歴史のダイヤグラム〈２号車〉』原武史著

近現代史や文化と絡めた鉄道解説の第２弾。連合国軍最高司令官のマッカーサーが日本の鉄道を利用しなかった理由、地下駅が増え駅前に公共空間の役割が薄れたこと、関東と関西で異なる駅名の意味合い…。各編は短く凝縮されている。

政治思想史を研究する著者は、明治期からの時刻表１６０冊を所有する鉄道愛好家でもある。昭和天皇最後の側近である卜部亮吾侍従の行動を、乗車した地下鉄の時刻を付記して示すことで一気に緊迫感が増す。三島由紀夫の新婚旅行も『戦後日記』を引用して旅程を紹介。三島の胸中も想像してみせる。（朝日新書・９７９円）

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• 歴史のダイヤグラム【2号車】 鉄路に刻まれた、この国のドラマ

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