女優の杏 ルーシー・ブラックマン事件に「この迷宮に出口は果たしてあるのでしょうか……」

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 女優の杏さん(29)が2000年に起こったルーシー・ブラックマンさん事件に触れ「出口は果たしてあるのでしょうか、とりあえず迷宮の中に入ってみましょう」と語った。

 杏さんはJ-WAVE「BOOK BAR」で事件を追ったドキュメンタリー『黒い迷宮: ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実』リチャード・ロイド・パリー[著](早川書房)を紹介。2000年7月、当時21歳で六本木のホステスとして働いていた英国人女性ルーシー・ブラックマンさんが行方不明となった。失踪直後は警察の動きも鈍く、報道もなかなか広がらないなか、彼女の父親や妹が来日。1万ポンドの懸賞金をかけ、彼女の行方を捜し、大きな話題となった。連日大きな報道が続くも、翌年2月彼女はバラバラ遺体で発見された。同書は英紙「ザ・タイムズ」の東京支局長だったパリー氏が英国人の立場から、事件の取材を通して日本の社会の闇を覗きこみ、活写した一冊だ。

 杏さんはこのような残酷な事件を取り上げたドキュメンタリーを読む理由を「複雑すぎたり、凄惨すぎたりする事件は、テレビなどのメディアでは報道が限られてしまう」と一冊の本で一つの事件を読む大切さについて語った。

 同事件や関連する一連の事件で無期懲役の判決を受けた犯人には、あまりにもたくさんの余罪があった。被害者は三桁に上ると推測される。この数に番組パーソナリティーの大倉眞一郎さんは、「絶句する数」と驚く。そして杏さんは「この迷宮の出口には、気持ちの良い青空が広がっているというわけにはいかないかもしれない。でも入ってみることが大事」と凄惨な事件までをもカバーする、杏さんの守備範囲の広さが際立つ一冊を解説した。

 その日の番組では大倉さんは『探検家の憂鬱』角幡唯介[著](文藝春秋)を紹介。また下北沢の書店B&B店長の寺島さやかさんが、山で働き暮らす人々が実際に遭遇した奇妙な体験を集めた一冊『山怪 山人が語る不思議な話』(山と渓谷社)を紹介した。

 「BOOK BAR」はJ-WAVEにて毎週日曜0時(土曜深夜)から放送中。

Book Bang編集部
2016年3月3日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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