40代で人生を一変させた本屋大賞作家・宮下奈都「迷ったら気持ちが明るくなる方へ進め

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 6月16日放送のNHK総合「あさイチ」の「女の花道」のコーナーには『羊と鋼の森』(文藝春秋)で本屋大賞を受賞した宮下奈都さんが出演した。宮下さんの福井の自宅に有働由美子アナウンサー(47)が訪れ、視聴者からの質問に宮下さんが答えた。

 宮下さんが初めて小説を書いたのは36歳。3人目の子どもを妊娠中のこと。それまで育児日記しか書いたことがなかったという全くの素人からのスタートだった。まさに40代にして人生を一変させた女性だと紹介された。

 同コーナーは有働さんとゲストが視聴者からの質問に答えながら、女性の生きる道しるべを探るコーナー。その日も子育て世代から寄せられた質問に宮下さんと有働さんが熱く語り合った。

■40代で新しい自分になれるのか

 まず宮下さんは視聴者からの「30代・40代から新しい自分になるには何から始めたら良いか。年齢が邪魔をして安定した生活から抜け出せない」との質問に答えた。新しい自分になりたいという上を見る気持ちというのはそれだけですばらしいと思う、と述べ自分は新しい自分になりたいから書き始めたわけではないと明かした。「お腹に(3人目の)赤ちゃんがいるときにどこから来るのかわからない焦りがあって、急に書きたくなった。次を産んだら大変なことになる。自分の為に1個だけでも何かやりたい」と転機は突然向こうからやってきたと当時の気持ちを絞り出すように語った。

 それを聞いたスタジオの光浦靖子さん(45)も「そういうもんだと思う。私もある日突然『あっ』と思ってネタ見せに行ったらこういう人生になったし、直感を信じてじゃないけど、私は結構いろんなことをすぐやるんです。考えたり躊躇したらやらないし、正解だったらそれが続くし」と思いついた時に何でもやってみることが大切だと共感をあらわした。司会のV6井ノ原快彦さん(40)も「続かなかったら次に行けばいいんだよね」と同意していた。

 有働さんもスタジオの面々と宮下さんの言葉を受け「何か見つけたときに、出来ないんじゃないか、何の勉強もしていない、才能がないんじゃないかということを考えないで、とにかくやってみる」と宮下さんとの対話で気づいたことを話しながら、「なりたいと思うだけで新しい自分になっている」とまとめた。

■迷ったら気持ちが明るくなる方へ

 またしつけに悩む親からの質問に宮下さんは「自分で取捨選択するのが子どもの人生だと思う」と述べ、親がコントロール出来る部分はごくわずかなので、子どもが持つ力を大切にしたいと静かに熱く語った。

 そして最後に宮下さんが大切にしている言葉として「迷ったときは少しでも気持ちが明るくなる方へ進め」と書いた色紙が紹介された。迷ったときは後悔しないほうに行こうと考えてしまいがちだが、本当に迷ったならどれを選んでも後悔する。それならば少しでも気持ちが明るくなるほうに私は進んで来た、との言葉にスタジオの面々は感じ入ったように頷いていた。

あさイチ」はNHK総合で月曜から金曜朝8時15分から放送中。

BookBang編集部

Book Bang編集部
2016年6月18日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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