「下町ロケット」の池井戸潤が今度は老舗足袋店の挑戦を描く!第3位『陸王』、『コンビニ人間』4週連続第1位!【文芸書・ベストセラー】

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 8月28日~9月3日の文芸書売り上げランキングで第1位に輝いたのは四週連続で第155回芥川賞を受賞した村田沙耶香さんの『コンビニ人間』だった。第2位は大人気ウェブ小説の第8弾『転生したらスライムだった件 8』が返り咲き。3位は7月の発売以降根強い人気の池井戸潤さんの『陸王』がランクインした。

 『コンビニ人間』の大人気を受け、文藝春秋では村田さんは共著のアンソロジーに収録したエッセイ『コンビニエンスストア様』をAmazonのkindleにて無料配信している。またプリント・オン・デマンド形式の書籍としても販売されている。こちらは村田さんがコンビニ愛をラブレター形式で綴った一篇となっている。

1位『コンビニ人間』村田沙耶香[著](文藝春秋)

 36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて……。現代の実存を軽やかに問い、正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。第155回芥川賞受賞。(文藝春秋ウェブサイトより抜粋)

 Book Bangでは写真家の長島有里枝さんと、文芸ジャーナリスト佐久間文子さん、書店員さんによる書評が掲載されている。
長島有里枝さん(写真家)レビュー

異質な自分をめぐって

社会生活のあらゆる場で、自分が「異質」だと思い知らされているのに、自分のなにが「悪い」のかはいつまでたってもわからない。芥川賞に決まったこの作品の主人公を通して、見えてくるのは自分にも馴染(なじ)み深い、そんな世界だ。…
https://www.bookbang.jp/review/article/516453

佐久間文子さん(文芸ジャーナリスト)レビュー

ひっそり異議を唱える芥川賞受賞作『コンビニ人間』

「コンビニ人間」と聞いて、あなたはどういう人間を想像するだろう。他人に都合よくつかわれる人? いつもコンビニにいる人? それともコンビニのご飯ばかり食べている人だろうか。
 本書の主人公、三十六歳独身の恵子はそのいずれにも当てはまる、べテランコンビニ店員である。一つの店舗に十八年という勤続期間の長さは「コンビニのバイト」というどこの街にもいる透明な存在に特別な重みを与え、バイト仲間や学生時代の友人からの「なぜ?」という質問を誘発してしまう。…
https://www.bookbang.jp/review/article/517103

渕書店さんレビュー

「人生それぞれ。何が悪い?ゴーゴー!!」

主人公の周囲に対する冷めた温度感は読者を妙に安定させる。清々しくて心地いい。社会学的見地から読めばまた別の読みかたも生まれるのであろうがそんな読み方はしなかった。彼女の生きざまを「障害」とみる見方もあるし、彼女の周囲はそう考えるわけだが――。…
https://www.bookbang.jp/review/article/517515

2位『転生したらスライムだった件 8』伏瀬[著](マイクロマガジン社)

 ある日通り魔に襲われて命を失った三上悟は、天文学的確率で異世界へと転生する。しかし生まれ変わった姿は、なぜか最弱モンスターとして名高いスライムだった! 大人気の異世界人外転生ファンタジーの第8弾。(マイクロマガジン社ウェブサイトより抜粋)

3位『陸王』池井戸潤[著](集英社)

 勝利を、信じろ――。足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑む。従業員二十名の老舗足袋業者の社長宮沢はふとしたことから新たな事業計画を思いつく。長年培ってきた足袋業者のノウハウを生かしたランニングシューズを開発してはどうか。社内にプロジェクトチームを立ち上げ、開発に着手する宮沢。しかし、その前には様々な障壁が立ちはだかる。チームワーク、ものづくりへの情熱、そして仲間との熱い結びつきで難局に立ち向かっていく。はたして、彼らに未来はあるのか? (集英社ウェブサイトより抜粋)

 4位以下は次の通り。

4位『危険なビーナス』東野圭吾[著](講談社)

5位『カエルの楽園』百田尚樹[著](新潮社)

6位『海の見える理髪店』荻原浩[著](集英社)

7位『掟上今日子の家計簿』西尾維新[著](講談社)

8位『罪の声』塩田武士[著](講談社)

9位『猿の見る夢』桐野夏生[著](講談社)

10位『転生したらスライムだった件 8.5 公式設定資料集』伏瀬[著](マイクロマガジン社)

Amazon文芸書売り上げランキングより 集計期間8月28日~9月3日〉

BookBang編集部

Book Bang編集部
2016年9月8日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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