女優の杏 「ありがとう」は手書きの手紙で 紙へのこだわりを明かす

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 女優の杏さん(30)とナビゲーターの大倉眞一郎さんが毎週1冊ずつ本を持ちより紹介するJ-WAVEの番組「BOOK BAR」。1月29日の放送で杏さんは紙への偏愛を明かし、大倉さんは圧倒されるほどの迫力を持つ写真集を紹介した。

■紙への愛が詰まった一冊

 杏さんは「今宵、フェティシズムについて語りましょう」と『紙さまの話』大平一枝[著]小林キユウ[写真](誠文堂新光社)を紹介した。同書は和紙作家やクリエイティブディレクター、アートディレクターら各界のクリエイターたちが紙へのこだわりや思い入れ、偏愛を明かした一冊。本や手紙、切手や包装紙から果てはトイレットペーパーの包み紙まで、てざわりやぬくもりなど「紙」のよさが存分に語られている。

 また杏さん自身も「本をつくるのに携わったり、便せんを選ぶ、雑誌の紙質が違うなと思ったり、考え始めると果てが無い」と紙の世界の奥深さを語る。祖母がお菓子の包装紙や広告紙などを取っておき、折り紙のように小さなゴミ箱にしていたと思い出を語り「紙のこういう使い方も継承していきたいな」とコメントした。

■「ありがとう」は手書きで

 杏さんは週刊文春連載のコラム「紙の春秋」で小さいころから日記やメモを紙に書いて残しており、女優になってからはセリフもノートに書き写して覚えていると綴っている。自分の仕事を助けてくれているのは紙であり、寂しいときに共に過ごすのは紙でできた本であるとも述べる。そして直接伝えられない「ありがとう」はなるべく手書きの手紙で届けるようにしていると明かし、「触って感じられる、紙の力を信じている」とアナログな紙への愛情をあらわしている。

■圧倒されるポートレート

 大倉さんは「ポートレートで人生が変わる」と写真家アーヴィング・ペンの写真集『Irving Penn』John Szarkowski[編](Museum of Modern Art)を紹介した。ペンは1940年代から活躍したポートレートやファッションフォトで有名な写真家。大倉さんはペンの撮るポートレートは「『圧倒的な迫力』と言っちゃうと軽々しい」と熱く紹介。80年代に写真展でオリジナルプリントを見たときは「息ができない、酸素が取り込めないぐらい」圧倒されたと語る。作家のトルーマン・カポーティや画家のピカソ、詩人のコクトーら観せる職業ではない彼らをどのように撮ったのか、過程の気になる作品が並んでいる。

 3週連続ゲストの清水節さんが『あなたの人生の物語』テッド・チャン[著](早川書房)を紹介。またまた下北沢の書店B&B店長の寺島さやかさんが『宇宙からみた生命史』小林憲正[著](筑摩書房)を紹介した。
BOOK BAR」はJ-WAVEにて毎週日曜0時(土曜深夜)から放送中。またradikoのタイムフリー機能を使い、過去1週間以内の放送を聴取することもできる。聴取はradikoのスマートフォンアプリや下記のURLから。

http://radiko.jp/#!/ts/FMJ/20161218000000

BookBang編集部

Book Bang編集部
2017年2月2日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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