嵐・櫻井翔が驚愕「すげえ!どうやって考えたんだろう?」唯一無二のミステリー小説とは

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 5月27日放送の「嵐にしやがれ」(日本テレビ系)に芥川賞作家でお笑い芸人のピース・又吉直樹さんが出演した。11日に2作目の小説『劇場』(新潮社)を出版したばかりの又吉さんが講師となり「又吉先生プレゼンツ 本を読まない人のための文学講座」が開催された。普段本に触れる機会がない人でも、読んでみようと思える文学作品が紹介された。

■絶対に外さない本の選び方

 まず嵐のメンバーに本を選ぶ基準について聞いた又吉さん。松本潤さんは「内容」と即答し、櫻井翔さんは「新聞にたまに書評が載ってるんですけど、あれで引っかかるときがありますね」と知的な答えを返す。しかしその他の3人は気乗りしない様子で目をそらしていた。

 又吉さんは「本を買う以上失敗したくないですよね」と理解を示しながら、本を買う際は「文学賞受賞作品から選ぶといい」とアドバイスする。「普段本を読まない人には『本屋大賞』がお薦め」だという。同賞は目利きの書店員さんたちが選んでいるため、読みやすくハズレのない作品が選ばれている。また受賞作は映像化されることも多く、櫻井翔さんが主演を務めた『謎解きはディナーのあとで』東川篤哉[著](小学館)も2011年に大賞を受賞している。

■本を読まない人でも楽しめる一冊とは

 又吉さんの書棚を再現したコーナーでは又吉さんのオススメの一冊も紹介された。

 松本さんに「ちょっとずつ読んでも楽しめる本は?」と問われた又吉さんは、歌人の穂村弘さんのエッセイ『もうおうちへかえりましょう』(小学館)を紹介した。「一気に読まなくても、一つ一つ章立てがされていますんで。それでいてただのエッセイじゃない。ずっと余韻に浸れる」と短歌を鑑賞しているような読後感のある一冊だと薦めた。

 大野智さんは本を読んでいると「眠くなるんですよ」と読んでも眠くならない本をリクエスト。それに対し又吉さんは『生者と死者―酩探偵ヨギ ガンジーの透視術』泡坂妻夫[著](新潮社)をオススメした。この文庫本は特殊な仕掛けが施されており、本全体が14の袋とじになっている。袋とじのままだと短編小説となっており、短編を読んだあとに袋とじ部分を切り開くと、全く違う長編小説があらわれるのだ。櫻井さんは「すげえ、どうやって考えたんだろう」と感心していた。

 また太宰治の『桜桃・雪の夜の話 – 無頼派作家の夜』(実業之日本社)に収録されている「桜桃」を薦め、「ちょっと悲しい話。やるせない。20~30分で読める。ここに入っている短編全部面白いやつだ」と絶賛していた。

 番組では又吉さんによる比喩表現講座も行われた。

嵐にしやがれ」は日本テレビ系列にて毎週土曜よる9時から放送中。

BookBang編集部

Book Bang編集部
2017年5月31日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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