“恋愛事件”で身を滅ぼさないために知っておきたい「大人の男の気遣い術」

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「女性に気を遣うこと」を「とにかく優しく接すること」だと考えている男性は多いと思います。しかし、「大人の男」をテーマに新聞、雑誌、ラジオ・講演などで活躍する潮凪洋介氏は、「女性が本当に求めている思いやりとは、うわべの優しい言葉や態度ではない」」と言います。そんな潮凪さんが、女性にモテる「いい男」になりたいと考えている男性を対象に執筆した最新著書『大人の男の気遣い』から、そのエッセンスを語っていただきました。

「大人の恋愛」に必要な「大人の男の気遣い」

 今、世の中で数々の「恋愛事件」が起こっている。ゲス不倫から手つなぎスクープ、キス写真から男女間トラブルまで、恋愛事件は次から次へと浮上する。大人の男女が恋をする時、必ず「大人の事情」が絡む。

 彼女持ち、彼氏持ち、離婚協議中、別居中、あるいは会社の上司と部下、相手がお得意先の異性であるなど「障壁」が存在しないケースのほうが少ない。
また大人であるがゆえに「恋愛の形態」も様々だ。互いを縛らない「自由恋愛」もあれば、結婚を前提とした「交際」もある。あるいは割り切った「サプリメントな関係」も。
あなたも明日は我が身である。

 いつ「秘密の恋」が明るみに出て「恋愛事件の渦中の人」になってしまうかもしれない。
しかし、そこに「大人の男の気遣い」さえあれば「事件」になる心配はない。
そこで、みなさんに、大人の恋愛で身を滅ぼさないために知っておきたい「大人の男の気遣い」について解説したい。
 EXILE TAKAHIROと武井咲のようなハッピーなニュースですら数々の「大人の男の気遣い」の努力なしには成しえなかった結末である。

 ぜひ、皆さんも、うまく恋のリスクヘッジをしながら大人の恋を愉しんでほしい。

正々堂々、最初から「遊びだよ」と伝えるべし

 「この恋は本気じゃないよ、遊びだよ、遊びとして最高に楽しもう」そう最初から言い放つ、あるいはそうとわかるコミュニケーションを心掛ける。これが大人の気遣いである。

 この気遣いなしに、あちこちで恋を仕掛ける男は大人の男とは言えない。

 本気のつもりで始めた恋がふたを開けたら違っていたとなれば、女性は傷つく。そしてトラブルになる。

 大人の男の気遣いは、そうならないためにおこなうものである。恋愛は楽しむものである。あなたがトラブルで苦しむことも、女性が傷ついて泣くことも快楽とは正反対のもの。そんな悲劇が発生する要因はすべて避けなければならない。

無駄に期待を持たせない

 ある女性から言い寄られたとしよう。

 その女性とは本命恋愛や結婚、あるいはそれ以外の関係であっても「ありえない」場合がある。そんなときは変に期待をさせてはいけない。

 もし本人から告白されたら「好きな人がいる」と言ったうえで、仲良く友人づきあいをするのがいい。そうすることで相手の人生の時間を無駄に使わせなくて済む。女性の婚期は男性よりも短い。モテているのは気分がいいが、気を持たせて「いつか本命になれるかも…」をにおわせるのは少々酷だ。

 彼女に一刻でも早く本命の恋人探しの旅に出てもらった方がよいのである。「ごめん、いま好きな人がいるんだ」「妻を愛しているから…」

 もちろん実際は好きな人などいなくたっていい。妻を愛していなくてもいい。それでもあえてそういうのが大人の気遣いである。

 実は女性の場合、そういわれるときっぱりあきらめがつくのである。

相手にも期待しすぎないこと

 期待したことが上手くいかなかったり、裏切られたときのことを想定もせずに信じ切る―――その絆に全体重を預けること自体がトラブルの火種を生む。

 恋愛とて同じこと。100%愛しあっていても、相手の気持ちが変わった時の想定を持つべきである。女性に対して裏切りの余地も視野にいれつつ、それもまたストーリーの一幕と割り切り、恋をはじめる。

 そうかといって、誰も信用せず、友情や愛を向けることもなく、冷め切った気持ちで他者と触れ合うのがよいと言っているわけではない。こんどはそちらへ振り切ると、人生は砂漠のような不毛地帯となる。

「もう誰も信じない。彼女に裏切られてから人は信用しないことにしている」

 そんなふうに心を閉ざす人に遭遇する。あるいは友人に裏切られて「友達なんかいらない」という人もいる。心変わり、裏切り、あるいは相手が約束通りに動いてくれないことで大きなショックを1度や2度うけたからといって完全に心を閉ざし、人に期待しないのはこれまた不毛、人間関係から得られる恵みを一生分放棄するようなものである。

自分からフられてあげるべし

 究極の自由恋愛者は、実は自分から女性をフらない。むしろ一定期間の関係を楽しんだ後にフられまくる。だからトラブルが少ない。トラブルが少ないから、彼らの進撃はますます止まらない。

 さまざまな場所でメイクラブし、楽しい時間と思い出を提供する。そして頃合いの良い上手に“フらせる”のである。

 フッた側の女性に“名残惜しさ”を感じさせがらフらせるから、そのまま「大人の友達」になる。

 ある50代後半のメガバンク勤務の男性は、地方支店の秘書とかたっぱしから“良い仲”になる。地方出張のたびにメイクラブをライフワークとしている。

 しかし、頃合いのよいところで綺麗にフラれてあげるのだそうだ。既婚者であること、さらにはコンプライアンが厳しい企業体ということで、公になるわけにはいかない。お相手の女性は30代までの独身女性だという。

 もうすでに60歳が見えてくる年齢だというのに、今でもお盛んなのだそうだ。

 そして奥様とも関係は良好で、とても愛妻家だという。

 フるという権利を女性に与えることで、女性の自尊心を傷つけない―――これがこの方のポリシーなのである。

 さあ、どうだろう?

 熱くなってしまうと気付かなかったり、あるいは自分本位になってしまいがちである。しかし相手もあなたと同じ生身の人間だ。

 大切にされていないと感じた瞬間に敵意をむき出しにする可能性は十分あるのだ。もっともっと伝えたいことはあるが、今回はここまでにしておきたい。

 あなたの恋がこの先もロマンに満ちた展開であることを祈りながら!

SBクリエイティブ
2017年10月27日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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