【手帖】ひと工夫で“インスタ映え” 「スマホで超カンタン特撮」

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 このごろは何でもかんでも「インスタ映え」で、インスタグラムやフェイスブック、ツイッターといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)にこぞってアップする人が多い。何てことのない料理やペットの写真がスマートフォン(スマホ)上をにぎわすが、ほんのひと工夫でプロ顔負けの特撮写真が撮れるという指南書が出版された。

 「スマホで超カンタン特撮」(誠文堂新光社・1500円+税)は、特殊効果を得意とする映像監督のTac宮本さんが、誰でも手軽に驚きの写真をスマホで撮影できるという裏技を伝授している。それも決してハイテク技術を駆使しているわけではなく、切り抜き合成や加湿器でのスモークといった昔ながらの手法で表現できるのがうれしい。

 例えば青いセロハン1枚で、昼に撮っても夜間撮影のように見せることができるし、銃撃や爆発の炎もコットンにさまざまなライトを当てることで、火を使わずに再現できる。

 編集を手がけた誠文堂新光社の渡会拓哉さんによると、自分が撮った写真をSNSで見せて注目されたいという願望が増えていることは、前々から感じていたという。「アプリを使って合成するのは簡単です。そこにあえてアナログなエッセンスを入れ込むことで、自分だけの面白い写真を作ることができる。それも手軽にできるというのは、読者が食いつく要素なのかなと思います」と渡会さん。

 8月に刊行され、今のところ特撮ファンやミニチュア好きからの反響が多い。「SNSでみんなが情報発信できるようになったことで、反応が広がりやすくなっていったという側面はある。この本の通りにやっても面白い写真は撮れるが、いくつかの技法を組み合わせるなどして応用すると、さらに面白い写真になると思う。ぜひ実践して、またSNSにアップしてもらえれば」と一般への広がりに期待していた。(藤井克郎)

産経新聞
2017年10月29日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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