「有名人をスルーすることで自分の地位をあげようとするヤツがいるんですよ」山田ルイ53世のSNS評に納得[ゴロウ・デラックス]

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TBS「ゴロウ・デラックス」公式サイトより

 稲垣吾郎さん(44)が司会を務める読書バラエティー「ゴロウ・デラックス」(TBS系)に20日、お笑いコンビ・髭男爵の山田ルイ53世さんが出演した。一発屋芸人を追ったルポで雑誌ジャーナリズム賞を受賞した山田さんが、同作に込めた思いを語った。

■一発屋芸人の“その後”

 この日の課題図書は、先週に引き続き、山田さんの『一発屋芸人列伝』(新潮社)。一発屋芸人が一発屋芸人を取材し、社会現象となるほどのブレイクを果たした彼らの素顔と、その後の人生を追った異色のルポだ。山田さんはこのルポで雑誌ジャーナリズム賞の作品賞を受賞している。番組では山田さんが取材した一発屋芸人たちの知られざるエピソードを披露。先週はテツandトモにレイザーラモンHG。今週はジョイマンとムーディ勝山、天津の木村卓寛さんについて語った。

■ジョイマンの凄さ

 ラップネタで一世を風靡したジョイマン。最近ではSNSを活用し、大きな話題をつくりだしているという。ジョイマンの「ななななのほう」高木晋哉さんはSNSでの一般人の「ジョイマン消えた」という投稿に反応し、本人自ら「ここにいるよ」とリプライを返し始めた。そのやりとりを「消えた」投稿を見つける度に行っていたところ大人気となり、高木さんに反応してもらうためにわざわざ「消えた」と呼びかけ構ってもらいたがるファンが増加した。

 さらにサイン会などのイベントでお客さんが全く入らず、本当にゼロの状態だったことを投稿したこともある。その様子にはさすがの一発屋芸人の間でも衝撃が走ったという。山田さんはどんな悲痛な発言も状況も笑いに変え、仕事を増やしているというジョイマンについて「心が軽い。受け入れるんですよね、その状況を」とその前向きさに敬意をあらわす。稲垣さんも「芸人さんですよね、真の」と大きく頷き感心していた。

■SNSでのイヤミな投稿

 また山田さん自身もSNSでついエゴサーチをしてしまうと告白する。自分たちもイベントでお客さんが少なかったことがあると明かしながら、そんなとき「『今日地元のショッピングモールに髭男爵が来てるの見たわ。まあ私はスルーだけど』と髭男爵をスルーすることで自分の属しているコミュニティで地位をあげようとするやつがいるんですよ」とTwitterでみつけた一般人のイヤミな投稿にチクリ。稲垣さんも笑いながら「そういう心模様が読めますよねTwitterって」と山田さんのジャーナリスティックな鋭い視点に納得していた。

■人生には上下がある

 山田さんは“一発”と“その後”は芸人だけではなく誰の人生にも訪れると語る。「人生の中で大きい小さいはあれ“一発”のようなことがあったと思う。『飛び込みで営業案件が取れた』とか『かけっこで1番になった』とか。大きな一発があってもそこで人生は終わらない。そこからずっと続いていく。良いこと悪いことがあるけど、毎日生き続けていくんだと、そこが響けばいいな」と今作に込めた思いを語った。稲垣さんは「共感する方、たくさんいると思う。ずっといい人なんていないわけだしさ。(上下)あるもんね人生には」と山田さんの思いに共感を示しながら「これからも書き続けてください」とエールを送った。

 そして最後はワイン好きの稲垣さんと山田さんが、フランス語で「再生・復活」を意味する「ルネッサーーンス!!」の掛け声で乾杯し番組を締めた。

「ゴロウ・デラックス」はTBSにて毎週木曜日深夜に放送中。次回の放送は7月26日。ゲストは作家の北方謙三さん。課題図書は『チンギス紀』(集英社)。公式サイトでは予告動画を配信中。
http://www.tbs.co.jp/goro-dx/

Book Bang編集部
2018年7月21日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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