【気になる!】文庫『金曜日の本』

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金曜日の本

『金曜日の本』

著者
吉田 篤弘 [著]
出版社
中央公論新社
ジャンル
文学/日本文学、小説・物語
ISBN
9784120050213
発売日
2017/11/21
価格
1,650円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【気になる!】文庫『金曜日の本』

[レビュアー] 産経新聞社

 小説家、装丁家の著者が育った東京・世田谷で「物心ついてから中学生に上がるくらいまで」の出来事をつづった随想集。なかでも幼少期からの本への愛着ぶりが伝わってくる文章が多く、「金曜日に図書館で本を借り、土曜日と日曜日に読むのがなによりの楽しみだった」と本書のタイトルに通じる思いも。

 本はもちろん、昭和37年生まれの著者が過ごした時代の音楽、ラジオ、文房具や玩具、遊び、路地裏の情景なども描かれ、同世代にはたまらない。文庫化で収録されたエッセー「九人のおじさん」もノスタルジックな余韻に浸れる。(吉田篤弘著、中公文庫・580円+税)

産経新聞
2020年12月27日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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