【話題の本】『新型コロナ「正しく恐れる」』西村秀一著、井上亮編

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 ■「心に余裕」持てる対策指南

 新型コロナウイルス感染症を扱った本はあまたあるが、本書は“本当の専門家”による対策本として話題だ。著者は、スペイン・インフルエンザのパンデミック(世界的大流行)を詳述した歴史書を翻訳紹介したことでも知られ、米疾病対策センター(CDC)や日本の国立感染症研究所でウイルス研究に従事してきたウイルス学者。日本のコロナ禍を歴史的な視点からも眺め、コロナを「正しく恐れる」ための社会のありようを説いている。

 作家の瀬名秀明さんが「本当の専門家とは何かと問いかけ続けてきた著者ならではの1冊」と図書新聞で指摘しているが、本書ではテレビやマスコミに登場する“専門家”への辛口の意見も並ぶ。例えば、専門家が推奨する「帰宅したらすぐシャワーを浴びる」「屋外のジョギングでもマスク」などの対策について、ウイルス学の視点から検証し、「そこまでする必要はない」と言い切る。感染への不安で絶望的な気持ちになっていた読者から「この本のおかげで心に余裕が出た」などの意見が寄せられているという。

 過剰な対策を見直し、まさにコロナを「正しく恐れる」のに役立つ本だ。(藤原書店・1800円+税)

 平沢裕子

産経新聞
2021年3月6日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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