浅田次郎のライフワーク「蒼穹の昴」第5部「天子蒙塵」が文庫化 この世を統べる力を持つ「龍玉」の行方は?[文庫ベストセラー]

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 6月1日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文庫第1位は『昨日がなければ明日もない』が獲得した。
 第2位は『いのちの停車場』。第3位は『探偵はもう、死んでいる。(5)』となった。

 4位以下で注目は9位にランクインした『天子蒙塵(1)』。浅田次郎さんのライフワーク「蒼穹の昴」シリーズ第5部の第1巻。1800年代の終わり中国清朝末期を舞台にくり広げられた壮大な歴史ドラマ「蒼穹の昴」から時代は進み、今作では日中戦争前夜、様々な勢力の思惑が絡み合う中国を舞台に、清の最後の皇帝であり満州国執政となる溥儀、張作霖の長男で西安事件を起こした張学良、二人の流浪の王を中心に物語は進む。浅田さんは「天子蒙塵」シリーズ開始にあたってのインタビューで《『蒼穹の昴』で立ちどまってしまった読者は不幸だということです。あれは壮大な物語の玄関に過ぎないのですからね(笑)》と自信をのぞかせており、シリーズ全体を貫く重要な存在、世を統べる力を持つ「龍玉」にまつわる伝説の行方にも注目だ。
https://news.kodansha.co.jp/20160908_bc01

1位『昨日がなければ明日もない』宮部みゆき[著](文藝春秋)

「宮部みゆき流ハードボイルド」杉村三郎シリーズ第5弾。 中篇3本からなる本書のテーマは、「杉村vs.“ちょっと困った”女たち」。 自殺未遂をし消息を絶った主婦、訳ありの家庭の訳ありの新婦、自己中なシングルマザーを相手に、杉村が奮闘します。(文藝春秋ウェブサイトより)

2位『いのちの停車場』南杏子[著](幻冬舎)

東京の救命救急センターで働いていた、六十二歳の医師・咲和子は、故郷の金沢に戻り「まほろば診療所」で訪問診療医になる。命を送る現場は戸惑う事ばかりだが、老老介護、四肢麻痺のIT社長、小児癌の少女……様々な涙や喜びを通して在宅医療を学んでいく。一方、家庭では、脳卒中後疼痛に苦しむ父親から積極的安楽死を強く望まれ……。(幻冬舎ウェブサイトより)

3位『探偵はもう、死んでいる。(5)』二語十[著]うみぼうず[イラスト](KADOKAWA)

TVアニメ7月放送開始! 大人気シリーズ待望の第五弾。(KADOKAWAウェブサイトより)

4位『鬼の花嫁(3)~龍に護られし一族~』クレハ[著]白谷ゆう[イラストレーター](スターツ出版)

5位『ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで(7)』篠崎芳[著]KWKM[イラスト](オーバーラップ)

6位『ひとりぼっちの異世界攻略 life.7 そして踊り子は黄泉返る』五示正司[著]榎丸さく[イラスト](オーバーラップ)

7位『ひと』小野寺史宜[著](祥伝社)

8位『己丑の大火 照降町四季(2)』佐伯泰英[著](文藝春秋)

9位『天子蒙塵(1)』浅田次郎[著](講談社)

10位『余命3000文字』村崎羯諦[著](小学館)

〈文庫ランキング 6月1日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年6月5日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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