進む『デジタル・ファシズム』デジタル革命の裏で進む恐ろしい事態に警鐘を鳴らした一冊が2週連続ベストセラー

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 11月9日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』が獲得した。
 第2位は『デジタル・ファシズム 日本の資産と主権が消える』。第3位は『京大 おどろきのウイルス学講義』となった。

 先週にと同じく2位にランクインした『デジタル・ファシズム 日本の資産と主権が消える』は国際ジャーナリストの堤未果さんがデジタル化の名の下に進む恐ろしい事態を解説した一冊。堤さんは金融、教育、個人情報保護など日本の心臓部を支える技術やシステムが、海外の巨大テック企業に狙われていると警鐘を鳴らしている。

 先日も「マイナンバーカードにポイントを付与」を公約に掲げた公明党が衆院選で信任を得た。結果マイナンバーカードを新たに申請した人や健康保険証・銀行口座を紐付けた人にのみ、2万円相当のマイナポイント支給する方向で調整が進んでいるとの報道がでた。さらにそのポイントの出口は各種の「〇〇ペイ」なる私企業に購買履歴を握られる形で受け取るしか方法は無い。堤さんは同書のなかで国に個人情報を安心して任せるためには、政府と国民の間で信頼関係がなければならないと説いている。

1位『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』和田秀樹[著](詩想社)

団塊の世代もみな、2020年には70代となった。 現在の70代の日本人は、これまでの70代とはまったく違う。 格段に若々しく、健康になった70代の10年間は、 人生における「最後の活動期」となった。 この時期の過ごし方が、 その後、その人がいかに老いていくかを決めるようになったのだ。(詩想社ウェブサイトより抜粋)

2位『デジタル・ファシズム  日本の資産と主権が消える』堤未果[著](NHK出版)

街も給与も教育も、米中の支配下に!? コロナ禍の裏で、デジタル改革という名のもとに恐るべき「売国ビジネス」が進んでいるのをご存じだろうか? アマゾン、グーグル、ファーウェイをはじめ米中巨大テック資本が、行政、金融、教育という、日本の”心臓部”を狙っている。 デジタル庁、スーパーシティ、キャッシュレス化、オンライン教育、マイナンバー…… そこから浮かび上がるのは、日本が丸ごと外資に支配されるXデーが、刻々と近づいている現実だ。 果たして私たちは「今だけ金だけ自分だけ」のこの強欲ゲームから抜け出すことができるのか? 20万部超のベストセラー『日本が売られる』から3年。 気鋭の国際ジャーナリストが、緻密な取材と膨大な資料をもとに暴く、「日本デジタル化計画」の恐るべき裏側!(NHK出版ウェブサイトより)

3位『京大 おどろきのウイルス学講義』宮沢孝幸[著](PHP研究所)

「『次』来るかもしれないウイルスは?」「ヒトの進化を促した『レトロウイルス』の謎」…。批判を恐れないウイルス学者、初の単著。(PHP研究所ウェブサイトより)

4位『人新世の「資本論」』斎藤幸平[著](集英社)

5位『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン[著]久山葉子[訳](新潮社)

6位『岸田ビジョン 分断から協調へ』岸田文雄[著](講談社)

7位『現代語訳 論語と算盤』渋沢栄一[著]守屋淳[訳](筑摩書房)

8位『クラシックを読む1 愛・狂気・エロス』百田尚樹[著](祥伝社)

9位『アホか。』百田尚樹[著](新潮社)

10位『老いる意味 うつ、勇気、夢』森村誠一[著](中央公論新社)

〈新書ランキング 11月9日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年11月13日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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