新型コロナウィルスの感染が長期化する中、孤独を感じる若者が増えています。
友人と会う時間が減り、人とのつながりが希薄になっていく中で、社会で孤立しているかのように感じ、つらい思いをしている、そんな人にぜひ知っていただきたいのが、「受援力」です。
受援力とは、「助けを求めて、助けを受ける心構えやスキル」のこと。
みなさんは、「困ったときは、誰かに頼ってもいい」と思えますか?
「自分より大変な人がいるから」「誰かを頼るのは弱いこと」「自分でどうにかしなくては」と、つらい状況にいるのに、一人で頑張っていませんか?
人に頼ること、「助けて」と声を上げることは、決して悪いことではありません。
今このときこそ身につけたい受援力について、『「つらいのに頼れない」が消える本――受援力を身につける』(吉田穂波/あさ出版)から一部抜粋・編集してご紹介します。
受援力は、自分と相手を幸せにする力
「相手の迷惑になるのではないか」
「相手の負担になるのではないか」
「甘えていると軽蔑されるのではないか」
人に相談しようとしたとき、このようにさまざまな不安が湧き起こりませんか?
そして、誰かの力を借りることが、相手にも自分にもマイナスになるのではないかと感じてしまう人が多いのではないでしょうか。
でも、頼られた時の気持ちを思い出してみてください、私たちは、自分を信頼してくれる人に対して悪い感情を抱くことはありません。
受援力を磨いて、相手を喜ばせながら、人との心理的な距離を縮めることができるのです。
“The best way to find out if you can trust somebody is to trust them.”
(だれかを信頼できるかを試すのに一番いい方法は、彼らを信頼してみることだ)
とは、作家、アーネスト・ヘミングウェイの言葉です。
あなたの周りに、頼み上手な人はいませんか?
その人を思い浮かべてみると、人に上手に頼りながら、周りの人に愛される人なのではないでしょうか。
「この人の頼みならつい聞いてしまう」
「役に立ててうれしいなぁ」
と、頼られた側が思う人は、受援力が高いのです。
人に頼ることで、新しい人間関係を築ける
人に頼ることで、新しい人間関係を築くことができます。
つまり、頼ることは人と知り合うきっかけづくりとも言えるでしょう。
人を頼ることは相手への信頼の証(あかし)です。
頼ることで相手への信頼を示すことができれば、その相手は自分にとって特別な存在になります。また、相手にとっても、自分は特別な存在になります。
たとえば、それほど親しくなかった会社の同僚や友人から悩みを相談されたり、協力してほしいと言われたりすることで、その後、相手をより身近に感じられた経験はないでしょうか。
すでに親しい相手の場合も、助けを求めることでつながりがさらに強くなることがあります。
人に頼ることは、相手との距離を縮め、つながりを強くします。
どんな状況であれ、信頼し、信頼される相手がいれば、つらくて大変なことがあっても、乗り越えられるものです。
また、自分が頼ることで、同じような悩みを持つ者同士が連帯感を抱き、相手が悩みを打ち明けやすくなります。問題そのものが解決しなくても、仲間ができたおかげで孤独感や寂しさが薄らぎます。
人間関係を築くという点においても、人に頼ることには大きなメリットがあるのです。
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- 「つらいのに頼れない」が消える本――受援力を身につける
- 価格:2,420円(税込)
受援力を身につければ毎日がハッピーに
受援力を磨き、人に頼ることができるようになれば、毎日を今までより楽に過ごせるようになります。
・抱えていた心配ごとが軽くなる
・ストレスが減り、心身ともに健康的になる
・信頼関係を築くことで、思いやりのある心地よい人間関係を築ける
・相手とつながりが生まれ、そこから新しいネットワークが広がる
・相談できる人が見つかり、ひとりで悩みを抱え込まなくてもすむ
・人に頼ることで自分の時間が生まれ、自分の得意分野に注力することができる
また、人に頼ることは、頼られる側にも「自己肯定感がアップする」「承認欲求が満たされる」「心身の健康状態が向上する」などたくさんのプラス面があります。
頼った側も、頼られた側も、お互いにハッピーになれる、そんな毎日を過ごせたらすばらしいと思いませんか?
あなたやあなたの大切な人が居心地よく過ごせる社会のために、皆さんが一歩ずつ受援力を磨き、発揮し、幸せになってくださることを心から祈っています。
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