和田秀樹の70代、80代向け新書がベスト3を独占 上半期1位にも選出[新書ベストセラー]

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 5月31日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『80歳の壁』が獲得した。
 第2位は『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』。第3位は『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』となった。

 今週は1位から3位を精神科医の和田秀樹さんの著書が占めた。いずれも70代、80代に向けた健康と生き方の指南書となっており、高齢者から圧倒的な支持を受けている。6月1日に発表されたトーハン調べの2022年上半期ベストセラー、新書・ノンフィクション部門でも『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』が1位となり、新書読者の高齢化が読み取れる。

 4位以下で注目は9位に初登場の『日本史を疑え』。歴史学者の本郷和人さんが古代から近世までの日本史の流れを解説した一冊。本郷さんは同書の第一章で「日本史が何の役に立つのか」という疑問に《「歴史の流れ」を考えることは、実は、私たちがいま生きている世界を考えることにもつながります。事実という「点」をもとに、変化の流れを描き、それがどのような影響を及ぼすのかを考える。そうした知的トレーニングにおいても、日本史は格好のレッスンの場になるはずです》と答えている。

1位『80歳の壁』和田秀樹[著](幻冬舎)

人生100年時代だが、健康寿命の平均は男性72歳、女性75歳。80歳を目前に寝たきりや要介護になる人は多い。「80歳の壁」は高く厚いが、壁を超える最強の方法がある。それは、嫌なことを我慢せず、好きなことだけすること。「食べたいものを食べる」「血圧・血糖値は下げなくていい」「ガンは切らない」「おむつを味方にする」「ボケることは怖くない」等々、思わず膝を打つヒントが満載。70代とはまるで違って、一つ一つの選択が命に直結する80歳からの人生。ラクして壁を超えて寿命を伸ばす「正解」を教えます!(幻冬舎ウェブサイトより)

2位『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』和田秀樹[著](詩想社)

団塊の世代もみな、2020年には70代となった。現在の70代の日本人は、これまでの70代とはまったく違う。格段に若々しく、健康になった70代の10年間は、人生における「最後の活動期」となった。この時期の過ごし方が、その後、その人がいかに老いていくかを決めるようになったのだ。(詩想社ウェブサイトより抜粋)

3位『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』和田秀樹[著](マガジンハウス)

70歳が人生のターニングポイント!老化を遠ざける、明日からできる「習慣」と「心がけ」(マガジンハウスウェブサイトより)

4位『物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国』黒川祐次[著](中央公論新社)

5位『日本共産党 「革命」を夢見た100年』中北浩爾[著](中央公論新社)

6位『10分で名著』古市憲寿[著](講談社)

7位『ウイルス学者の責任』宮沢孝幸[著](PHP研究所)

8位『一汁一菜でよいと至るまで』土井善晴[著](新潮社)

9位『日本史を疑え』本郷和人[著](文藝春秋)

10位『日本史サイエンス〈弐〉 邪馬台国、秀吉の朝鮮出兵、日本海海戦の謎を解く』播田安弘[著](講談社)

〈新書ランキング 5月31日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年6月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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