-
- ウクライナ戦争と世界のゆくえ
- 価格:1,870円(税込)
■大学出版会の本が異例の反響
一般に“少部数で高価、作るのも売るのもじっくり”というイメージが強い大学出版会の本。だが、2月のウクライナ戦争勃発から5カ月強で緊急出版された本書は、ソフトカバー装丁と手頃な価格で短期間のうちに4刷。大学出版会の刊行物としては異例の売れ行きを示している。
執筆陣は、東大教員を中心とした地域研究・国際関係分野で日本を代表する一線研究者7人。ロシアを最重要パートナーと位置付けつつ一定の距離を置く中国の事情を読み解く川島真氏、ロシアの強い影響下に置かれながらも複雑な駆け引きを展開してきた中央アジア諸国の動向を占う宇山智彦氏など、日本以外の視点からこの世界史的事件を俯瞰(ふかん)する。
初版2500部から始まり、現在7500部。1万部の大台も視界内だ。同会の阿部俊一さんは「報道はどうしてもウクライナ、ロシアの話ばかりになるが、たとえば米国や中国、アラブ諸国はどう見ているのか。マルチな視点を提示したかった」と話す。
本書は、2年前に創刊されたコンパクトな学術書シリーズ「UP plus」の一冊。大学の持つ研究リソースを、時宜に応じて社会に還元する器として、出版物の可能性をうまく示した形だ。(東京大学出版会・1870円)
磨井慎吾
産経新聞社「産経新聞」のご案内
産経ニュースは産経デジタルが運営する産経新聞のニュースサイトです。事件、政治、経済、国際、スポーツ、エンタメなどの最新ニュースをお届けします。
関連ニュース
-
池内恵「中東問題の“難所”『サイクス=ピコ協定』の正しい理解のために」
[イベント/関東](外交・国際関係/世界史)
2016/05/16 -
小泉悠(聞き手:堤伸輔)「ロシアが、分かる ~内在的論理から読み解く“大国”~」
[イベント/関東]
2017/04/05 -
“西側から「戦争」を挑まれたという被害妄想的な認識”「弱い」ロシア軍の「戦い方」を知る必読の一冊[新書ベストセラー]
[ニュース](歴史学/家庭医学・健康)
2022/04/16 -
SNS・メディアで話題のロシア研究者・小泉悠氏の『現代ロシアの軍事戦略』 プレミア付きで取引されるも重版でベストセラー
[ニュース](歴史・地理・旅行記/家庭医学・健康)
2022/03/26 -
【話題の本】『現代ロシアの軍事戦略』小泉悠著
[ニュース](外交・国際関係)
2022/03/29



























