「あれが家の中にいるってものなんですよ」勅使河原氏会見を受け「宗教2世」コミックの著者が嘆き[ノンフィクションベストセラー]

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 10月18日トーハンの週間ベストセラーが発表され、ノンフィクション・ライトエッセイ第1位は『20代で得た知見』が獲得した。
 第2位は『日中友好侵略史』。第3位は『自民党の統一教会汚染 追跡3000日』となった。

 4位以下で注目は8位に初登場の『「神様」のいる家で育ちました ~宗教2世な私たち~』。7人の“宗教2世”の半生を描いたノンフィクションコミック。集英社のウェブメディアで連載されていた作品だが、2022年3月に編集部の判断により連載が中断。10月に文藝春秋より単行本化され大きな話題となっていた。安倍元首相が銃撃された事件以降、連日のように旧統一教会を巡る問題が報道され、宗教2世問題にも注目が集まっている。著者の菊池真理子さんは旧統一教会の宗教法人解散を求める署名活動の呼びかけ人に名を連ね、自身のTwitterなどで署名を呼びかけている。

 10月20日に「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)の勅使河原秀行氏が会見を行い、宗教2世20人を「教区長」に就けると発表し、宗教2世の男性信者20人が記者会見の壇上にずらりと並び話題となった。菊池さんは同日Twitterを更新。《テレビや動画にいろんな宗教の信者さんが出るようになって、勅使河原氏はじめ「何言ってんだ…」と思うような話を聞く機会も増えてると思うんですが、宗教2世の生活って、あれが家の中にいるってものなんですよ。》と嘆き、勅使河原氏の主張に違和感を覚えたフォロワーから多くの「いいね」が集まっている。

1位『20代で得た知見』F[著](KADOKAWA)

人生は忘れがたい断片にいくつ出会い、心動かされたかで決まる(KADOKAWAウェブサイトより)

2位『日中友好侵略史』門田隆将[著](産経新聞出版)

「自民党8割が親中派」の日本への教訓 対日工作は70年前から始まっていた ランの花、有名女流作家、創価学会、日本の権力闘争、贖罪意識、巨大市場……あらゆるルート、あらゆる手法を用いた「友好」という名の「侵略」を明らかにする。(産経新聞出版ウェブサイトより)

3位『自民党の統一教会汚染 追跡3000日』鈴木エイト[著](小学館)

安倍元首相と教団、本当の関係。メディアが統一教会と政治家の関係をタブーとするなか、教団と政治家の圧力に屈せずただひとり、問題を追及しつづけてきたジャーナリストがすべてを記録した衝撃レポート、緊急刊行!(小学館ウェブサイトより)

4位『ぷりっつさんち(7)』松本ぷりっつ[著](主婦の友社)

5位『にゃんこ四字熟語辞典』西川清史[著](飛鳥新社)

6位『我慢して生きるほど人生は長くない』鈴木裕介[著](アスコム)

7位『禁断の中国史』百田尚樹[著](飛鳥新社)

8位『「神様」のいる家で育ちました ~宗教2世な私たち~』菊池真理子[著](文藝春秋)

9位『87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし』多良美智子[著](すばる舎)

10位『小さなひとり暮らしのものがたり』みつはしちかこ[著](興陽館)

〈ノンフィクション・ライトエッセイランキング 10月18日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年10月22日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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