【話題の本】『小さな思いつき集 エプロンメモ』暮しの手帖編集部編

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■すぐ役立つ「生活の知恵」満載

今年9月で創刊75周年の雑誌「暮しの手帖」で約70年続いている連載「エプロンメモ」の書籍化第3弾。

連載は食材の調理・活用、掃除、収納など衣食住、人付き合い、健康など暮らしの知恵にまつわる読者投稿で構成。本書では平成14年~令和元年分から628編を収録した。

たとえば、編集担当の村上薫さんのおすすめは―。ゆで卵は保冷剤をたくさん入れた水で冷やせば、水の節約に/張り付いたガムは、氷を布に包んであてれば固まり、簡単に取れる/バゲットの縦長の袋は細長い野菜の保存にぴったり…。

「パッと読めて、すぐできるのが魅力。季節ごとの章立てで歳時記、エッセーとしても楽しめます」

昭和59年刊の第一集は24万部超のロングセラーで、以後平成16年、そして今回と約20年ごとの刊行。時代も映し、本書ではスマホや100円ショップの活用も目立つ。

ただ、「時代やモノは新しくなっても皆さんの心持ちは変わらず、毎日コツコツ、でも楽しみを持って生活されている。人間味あふれるメモからそんな暮らしが垣間見えてほっこりします」と村上さん。

春の新生活にも携えたくなる一冊だ。(暮しの手帖社・1540円)

三保谷浩輝

産経新聞
2023年3月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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