ヨシタケシンスケ最新作『メメンとモリ』は「人は何のために生きてるの?」に答えた3つのお話[児童書ベストセラー]

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 6月13日トーハンの週間ベストセラーが発表され、児童書第1位は『メメンとモリ』が獲得した。
 第2位は『大ピンチずかん』。第3位は『科学漫画サバイバルシリーズ 83 水害のサバイバル』となった。

 1位の『メメンとモリ』は大人気の絵本作家・ヨシタケシンスケさんの最新作にして初の長編絵本。姉のメメンと弟のモリを主人公にした三つのお話が収録されている。同書のテーマとなっている「メメント・モリ」とはラテン語で「死を意識せよ」という意味の警句。今作はそれを踏まえ「そもそも人は、どうやって生きていけばいいの?」という誰もが抱く疑問にヨシタケさんが3つのストーリーで答えた作品。収録された「メメンとモリとちいさいおさら」では、メメンが作ったお皿を割ってしまったモリを「だいじょうぶだよ、またつくればいいんだから」とメメンが励ますシーンがある。また別のお話「メメンとモリとつまんないえいが」ではつまらない映画を見てしまい「時間を損しちゃった」と悩む二人が、人生は楽しく幸せでなければいけないのか、と話し合う内容。

 ヨシタケさんは刊行にあたり《私は「メメントモリ」という言葉の由来も、意味も、詳しくは知りません。 ただ、ある日思いつきでメモ帳に書いた「メメンとモリ」の文字を見て、思ったのです。 そんなタイトルの本があったら、ちょっと読んでみたいな、と。 「なんか思ってたのと違う」と感じていただけたら、うれしいです。》とコメントを発表している。

1位『メメンとモリ』ヨシタケシンスケ[著](KADOKAWA)

「生きる意味」や「生きる目的」って必要ですか?身も蓋もない言葉の中にだけ、希望を見出せるときもある。ヨシタケシンスケが描く「人は何のために生きてるの?」の3つのお話。(KADOKAWAウェブサイトより抜粋)

2位『大ピンチずかん』鈴木のりたけ[作](小学館)

もういつピンチが来ても大丈夫だ!大ピンチを知れば、いつ大ピンチになってもこわくない。この図鑑は、こどもが出あう世の中のさまざまな大ピンチを、「大ピンチレベル」の大きさと、5段階の「なりやすさ」で分類し、レベルの小さいものから順番に紹介します。また、その大ピンチの対処法や、似ている大ピンチ、大ピンチからさらにおそいかかる大ピンチなど、あらゆる方向から大ピンチをときあかします。・・・などといえば、かたい本に聞こえますが、もちろんそうではありません。期待を裏切らない「のりたけワールド」炸裂で、鋭くもあたたかい観察眼と、思わずふき出すユーモアにあふれた1冊です。(小学館ウェブサイトより)

3位『科学漫画サバイバルシリーズ 83 水害のサバイバル』パクソンイ[文]韓賢東[絵]HANA韓国語教育研究会[訳](朝日新聞出版)

美しい海に囲まれたシャンティ島にやってきたジオとケイ。ジオがマリンスポーツを楽しもうとしているとき、ケイは水害被災者の診療で大忙し。シャンティ島で水害が増えたのは、リゾート開発が始まってかららしい。そんななか、大型の台風がシャンティ島に上陸し……。(朝日新聞出版ウェブサイトより)

4位『パンどろぼう』柴田ケイコ[作](KADOKAWA)

5位『だるまさんが』かがくいひろし[さく](ブロンズ新社)

6位『898ぴきせいぞろい! ポケモン大図鑑 上』(小学館)

7位『898ぴきせいぞろい! ポケモン大図鑑 下』(小学館)

8位『名探偵コナン 黒鉄の魚影』青山剛昌[原作]櫻井武晴[脚本]水稀しま[著](小学館)

9位『おもしろい!進化のふしぎ とことんざんねんないきもの事典』今泉忠明[監修]下間文恵[絵]森永ピザ[絵]赤澤英子[絵]uni[絵]有沢重雄[文]野島智司[文]他[著](高橋書店)

10位『ころりん・ぽい!』ひらぎみつえ[作](ほるぷ出版)

〈児童書ランキング 6月13日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年6月17日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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