本屋大賞受賞作『52ヘルツのクジラたち』が杉咲花主演で映画化 監督は成島出

映像化

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 町田そのこの小説『52ヘルツのクジラたち』(中央公論新社)が、杉咲花主演で映画化する。公開は2024年3月を予定。

『52ヘルツのクジラたち』は長年にわたって虐待を受け、自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚を主人公とした長編小説。貴瑚と同様に虐待を受け、話すことができなくなった少年との交流を通じて、DVや児童虐待などの問題を浮き彫りにした作品だ。2021年に本屋大賞を受賞するなど、75万部を売り上げるベストセラーとなっている。

 映画では貴瑚役を、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」でヒロインの妹役に選ばれ、映画「湯を沸かすほどの熱い愛」では日本アカデミー賞ほか各映画賞の助演女優賞を受賞し高い評価を得ている杉咲花が演じ、監督は「八日目の蝉」「銀河鉄道の父」を手掛ける成島出が務める。

 原作者の町田そのこは、1980年生れ。福岡県在住。2016年に「カメルーンの青い魚」で「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞し、選考委員の三浦しをん、辻村深月から絶賛を受け、翌年の4月に同作を含む『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』を刊行し、デビュー。2021年には『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞。その他著書に『ぎょらん』『うつくしが丘の不幸の家』『コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店』『星を掬う』『宙ごはん』などがある。

2023年10月31日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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