「謎を解くためなら手段を選ばない」東野圭吾の新シリーズ 大ヒットの一作目が文庫版で登場 二作目が2024年1月刊行

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 11月21日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』が獲得した。
 第2位は『日雇い浪人生活録(十五) 金の蠢動』。第3位は『正欲』となった。

 1位の『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』は東野圭吾さんが2020年に発表した長編ミステリの文庫版。舞台は時代を反映しコロナ禍に苛まれる小さな町。殺された中学教師の娘が叔父とともに犯人探しに乗り出す。その叔父こそがタイトルともなっている「ブラック・ショーマン」。アメリカでマジシャンをしていたという叔父は謎を解くためなら手段を選ばず、抜群の推理力と口八丁手八丁のテクニックで難事件に挑む。累計発行部数は50万部を突破している。同作は今後シリーズ化されることが発表されており、2024年1月に第二弾『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』(光文社)の発売が決定している。

1位『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』東野圭吾[著](光文社)

故郷で父が殺害された。仕事と結婚準備を抱えたまま生家に戻った真世は、何年間も音信不通だった叔父・武史と再会する。元マジシャンの武史は警察を頼らず、自らの手で犯人を見つけるという。かつて教師だった父を殺した犯人は、教え子である真世の同級生の中にいるのか。コロナ禍に苦しむ町を舞台に、新たなヒーロー”黒い魔術師”が手品のように華麗に謎を解く長編ミステリー!(光文社ウェブサイトより)

2位『日雇い浪人生活録(十五) 金の蠢動』上田秀人[著](角川春樹事務所)

将軍家重の治下、江戸に流れ込む者が増えた。無宿者たちは、地元の博徒の習わしを無視して町中での横暴や商店への暴挙を働き、治安が悪化。そのため、財十万両とも言われる両替商・分銅屋をこれまで幾度も盗賊から守ってきた用心棒・諫山左馬介は、浅草界隈でちょっとした有名人になっていた。商家は左馬介のような用心棒を求め、町奉行所は無宿者狩りに着手するが──。一方、先代吉宗からの遺命「米から金へ」の改革がなかなか進まぬことに焦れた田沼意次は、権力を欲するようになっていた。大人気シリーズ、第十五作!(角川春樹事務所ウェブサイトより)

3位『正欲』朝井リョウ[著](新潮社)

自分が想像できる”多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな――。息子が不登校になった検事・啓喜。初めての恋に気づく女子大生・八重子。ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。ある事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり始める。だがその繋がりは、”多様性を尊重する時代”にとって、ひどく不都合なものだった。読む前の自分には戻れない、気迫の長編小説。(新潮社ウェブサイトより)

4位『これは経費で落ちません! 11 ~経理部の森若さん~』青木祐子[著](集英社)

5位『invert 城塚翡翠倒叙集』相沢沙呼[著](講談社)

6位『はぐれ又兵衛例繰控 八 赤札始末』坂岡真[著](双葉社)

7位『赤の呪縛』堂場瞬一[著](文藝春秋)

8位『サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福』ユヴァル・ノア・ハラリ[著]柴田裕之[訳](河出書房新社)

9位『新・知らぬが半兵衛手控帖 20 守り神』藤井邦夫[著](双葉社)

10位『ロータスコンフィデンシャル』今野敏[著](文藝春秋)

〈文庫ランキング 11月21日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年11月25日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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