庵野秀明「自分にまつわる漫画や文章を見ると……」『監督不行届』のその後を描くエッセイ集が発売[文芸書ベストセラー]

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 11月28日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『続 窓ぎわのトットちゃん』が獲得した。
 第2位は『星を編む』。第3位は『思い出の屑籠』となった。

 4位以下で注目は4位に初登場の『還暦不行届』。マンガ家の安野モヨコさんが庵野秀明さんとの結婚生活を描き、累計発行部数37万部の大ヒットとなったコミックエッセイ『監督不行届』(祥伝社)。今作はその後を綴った文章版のエッセイ集。1コママンガやショートコミック、庵野監督へのインタビューも収録されている。安野さんは同作のあどがきで《頻度は減ったけどいまだに 「え?」となる事はけっこうあって そのたびに漫画にしようとは思うのだけど (中略) でも監督の謎ルール、みたいなものを もう自分の生活に受け入れて暮らしているために 私自身の感覚とも同化していて 改めてすくいあげることが難しい。》と綴るも、庵野監督はインタビューのなかで《自分にまつわる漫画や文章を見ると、「このネタをこういうふうにおもしろくできるのか」という驚きがあります。何気ない出来事を、毎回ちゃんとおもしろおかしく伝えられるのは表現の才能があるからだと思います。》と驚きと敬意をあらわしている。

1位『続 窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子[著](講談社)

国民的ベストセラー、42年ぶり、待望の続編!国内で800万部、全世界で2500万部を突破した『窓ぎわのトットちゃん』。世界中で愛されている、あのトットちゃんが帰ってくる!泣いたり、笑ったり……トットの青春記。(講談社ウェブサイトより抜粋)

2位『星を編む』凪良ゆう[著](講談社)

花火のように煌めいて、届かぬ星を見上げて、海のように見守って、いつでもそこには愛があった。ああ、そうか。わたしたちは幸せだったのかもしれないね。『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語「春に翔ぶ」--瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原が秘めた過去。彼が病院で話しかけられた教え子の菜々が抱えていた問題とは?「星を編む」--才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。「波を渡る」--花火のように煌めく時間を経て、愛の果てにも暁海の人生は続いていく。『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。(講談社ウェブサイトより)

3位『思い出の屑籠』佐藤愛子[著](中央公論新社)

著者が生まれてから小学校時代まで、両親、姉、時折姿を現す4人の異母兄、乳母、お手伝い、書生や居候、という大家族に囲まれた、甲子園に近い兵庫・西畑の時代を、思い出すままに綴る。『血脈』など、著者の自伝的作品では触れられることのなかった秘蔵のエピソードが満載。幼い「アイちゃん」目線で、“人生で最も幸福だった時代”の暮らしぶり、人間模様を活写する。(中央公論新社ウェブサイトより)

4位『還暦不行届』安野モヨコ[著](祥伝社)

5位『あなたが誰かを殺した』東野圭吾[著](講談社)

6位『神達に拾われた男 14 』Roy[著](ホビージャパン)

7位『転生したらスライムだった件 21』伏瀬[著](マイクロマガジン社)

8位『汝、星のごとく』凪良ゆう[著](講談社)

9位『すべての恋が終わるとしても -140字の恋の話-』冬野夜空[著](スターツ出版)

10位『ぎんなみ商店街の事件簿 Sister編』井上真偽[著](小学館)

〈文芸書ランキング 11月28日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年12月2日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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